「いつでも夢を」 石田重廣著 を読んで

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読書感想文〈いつでも夢を〉 〈日本人〉作品を読んで
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「夢グループ」社長のお人柄がよく分かり、なるほど「御商売も成功するはずだ」と納得しました。社長自身と保科有里さんのテレビCMから興味を持ち、書籍を拝読いたしました。

テレビの通販CMで気になっている人物、石田重廣氏の著書「いつでも夢を」を読みました。

「夢グループ」のテレビの通販CMは社長自ら出演し、自身の芸能事務所所属の歌手、保科有里さんとの、白々しくて古めかしい雰囲気のコマーシャルが流れると、思わず見てしまいます。

石田社長のもっさり感と、保科有里さんの甘えた猫なで声が可笑しくてたまりません。

福島弁とのことですが、少し訛りのがあり穏やかな優しそうな感じにお人柄が滲み出ている感じがして、独特の魅力が癖になります。

著書を読んでみて驚いたのは通販事業の他に芸能事務所も運営しているということでした。

著書「いつでも夢を」の中には、名の知れた往年の昭和の大スターの名がいくつも出てきましたが、意外すぎて石田氏との繋がりはちょっとイメージしにくいものでした。

ですが、そのような背景を考えますと、石田社長ご自身もタレントの才があるのかな?と推測でき、CMでの昭和風の演出も狙った戦略なのかな?と思いました。

それなのに嫌味を感じず、狙っているのだろうけども、どこか抜けている感じがし、ほころびがある感じが魅力なのでしょう。

昭和感
昭和感

もっさりしているのは、石田社長自身が根っからいい人だということを、隠し切れなくしているのかもしれません。

ずっといい人を変わらないまま自然にやっているうちに、いつしか経験と知識が上乗せされて、今があるようでした。

失敗を繰り返し、苦労も絶えなかった経験談には時に笑えることもありました。

ただ失敗してもそれに対してくよくよせず、直ぐに次に挑戦していくことを繰り返してこられたみたいで、ひとかどの人物なのは違いなさそうです。

私なんかは一度失敗してしまうと、しばらくは立ち直れず女々しく時を過ごしてしまい、なかなか再起出来ないことを繰り返していますので、そこが人として大きな分かれ道のように思いました。

失敗を恐れずいつでも夢を持って生きることは素晴らしいことだと、身をもって教えてくれているみたいです。

夢ネオン

石田社長は、経験談から察すると一般的にはかなり変わり者の部類の人だと思いますので、苦労も人一倍だったのかと思います。

若い時は正義感が裏目に出たこともあったようですし、自分の考え方をしっかりと持っているだけに、長いものに巻かれないので、軋轢もあったみたいです。

ですが、そのような人物だからこその社長なんだろうと思います。

また、両親への「感謝」を大切に生きておられるようでした。

小さいときに両親が与えてくれた経験が、きっと自分の体に染みついているのでしょう。
大切な父と母が産んでくれた自分……。それなら前にぶっ倒れるまで、僕は日々進み続けようと思います。

お人柄が分かります。

お里が知れると言われますが、知られてもまったく恥ずかしくないお里を持っておられるようです。

もしかしたら、古き良き時代の日本人像かもしれません。

あの頃は良かった、懐かしの昭和の匂いを、良き部分だけを今でも生かしている商売人ですね。

「いつでも夢を」を読み進めるうちに、石田氏がただ単にほんわかとしたお人好しではないことが、文章からじわじわ感じられました。

本の内容がビジネスのことに触れだした辺りから、商売人のスイッチが入り熱を帯びてきたのが分かりました。

眼光鋭く、虎視眈々と商売に真剣に取り組みながらも銭ゲバではなく、従業員のことを考え、責任を果たそうと努めているようでした。

通販事業と、芸能事務所の運営のことで、非常に真面目に考えているのだなと思う記述がありました。

所属する昭和の大スターは、過去の栄光から仕事を選り好みするので、今では時々しか仕事はしないけれども、高額な給料を手にしている。

一方、一般的な社員やアルバイトは毎日朝から晩まで働いている。

同じ「夢グループ」に従事する者同士なのに、タレントだけ特別扱いすると、多くから不満が出る。

タレントの給料制は廃止し、仕事に見合った報酬に切り替えたようです。

上下関係ではなく横並びの関係でビジネスに取り組んでいきたいとする、石田氏の心を形にされたように思いました。

悩みながらも決断し実行している姿勢には、爪の垢を頂いて煎じて飲みたくなります。

所属する昭和のスターたちとのやりとりで…

石田社長は、往年の栄光のスターにも、はっきりと物を申すようでした。

率直に言えば、全盛期の過去とは違うので、仕事を選り好みせず、もっと仕事をして欲しいようです。

経営者からすると当然ですが、昭和の大御所スターには人としては失格かもしれませんが、スターの見栄を貫いてもらいたいという気持ちが、私にはあります。

スター

つまらない見栄なんて張っても、何もならないじゃないかという思いはありますが、そんなしみったれたプライドの欠けらの一つも許容できないような世の中も、どうかと思います。

今では非現実的なことでも、まかり通ったのが昭和の時代の良さであったと思える部分です。

外道であっても外道でなく生きられる良さがあった時代には、単に懐古かもしれませんが、今だからこそ何かしらのヒントもありそうなのですが…

石田氏は、その昭和の良さが分かっていて、本人もまんざらでもないから、我が儘な往年の昭和スターとも、なぜだか関係が保たれているのかもしれませんね。

今では鼻で笑われそうですが、「人情」ってやつです。

名言…「夢」は実現可能なもの、「理想」とは違う

ドリームキャッチャー

会社名「夢グループ」からも察することができますが、石田社長の生き様は「夢」という言葉が鍵になっているみたいです。

それもフワフワした浮ついた夢ではなく、「夢とは実現可能なもので、実現できないものは理想だ」と考えている。

だから、ずっと夢を追い続けている。

名言でした。

HanaAkari

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