- ウブド〈Ubud〉
バリ島のウブドからプラマのバス&フェリーで〈ロンボク島〉へ、島内を移動して〈ロンボク島〉北西部の沖合にある小島〈ギリ島〉に行く船に乗り継ぎました。
- ギリ島〈Gili〉
〈ロンボク島〉の沖合にある三つの小島、〈ギリ島〉。〈ギリ・トラワガン〉〈ギリ・メノ〉〈ギリ・アイル〉の三島あります。私は、一番賑わっている〈ギリ・トラワガン〉に行きました。 - ウブド〈Ubud〉
〈ギリ・トラワガン〉から一旦戻って、次の目的地ジャワ島にある〈スラバヤ〉へ向かいました。 - スラバヤ〈Surabaya〉
大きな都市でした。交通量も多く、スモッグと蒸し暑さと喧騒がありました。次に〈スラウェシ島〉を訪れてから〈カリマンタン島〉へ向かっていく為に、フェリーの手配が一番、重要でした。唯一観光したのは、動物園に行ったことです。
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国～1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか？という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ギリ島】｜旅の玉手箱 インドネシア編-10
【ギリ・トラワガン】
ロンボク島の北西の沖に3つの小島が横並びに並んでいます。
ギリ・アイランド。
「ギリ・トラワガン」、「ギリ・メノ」、「ギリ・アイル」と呼ばれ、美しい自然が残された楽園のような場所という、謳い文句が似合う島でした。
私たちはその中でも当時、一番賑わっていると言われていた一番大きな島、ギリ・トラワガンに向かいました。
バリ島のウブドからバリ島周辺を網羅している、プラマツアーのマイクロバスで隣のロンボク島のマタラムへフェリーで渡り、バスはそのままロンボク島内を北に移動して、ギリ島行きの船乗り場がある所まで行き、船でギリ・トラワガンへ。
インドネシアは多くの島が集まって国家を形成しているので、移動に船の存在が欠かせませんでした。
ギリ島の中ではギリ・トラワガンが一番賑わっているということでしたが、リゾート感は無く海岸線沿いに宿泊するコテージやレストランが点在している静かな場所でした。
島内での移動は徒歩で十分足りる範囲でしたが、小型の馬に轢かせた馬車が、移動手段や荷物の運搬に走っていたのが面白かったです。
馬にしてはかなり小さいのでポニーなのかもしれませんが、お尻の下には袋がぶら下がっていて、垂れた糞が地面に落ちないように受け止める装置が装着されていました。
道に馬の糞が積もって景観に支障が出ないようにか？雨に流されて海に流れ込むのを防ぐためなのか？環境のことを考えているのだろうと思いましたが、糞受けの袋には大量の糞が溜まっていたのを見て、小型の馬でも結構な量の糞を垂れるものだなあと、興味が注がれたのを憶えています。
ビーチに沿って道が一本あるだけで、ビーチ近くにはレストランなどありましたが、私たちが宿泊したバンガローはビーチからは一本道を歩いて少し離れて場所にあって、他には何もないような所でした。
シュノーケリングであれだけ綺麗な海の世界を楽しめたのは、なかなかないかもしれません。
南国の海に行けば青い綺麗な海をシュノーケリングして、カラフルな熱帯魚や珊瑚などを手軽に見ることは至る所でできますが、人が多く行く場所はどうしても本来の姿が歪められてしまっているような状況になっている場合が多かったものです。
そんな中でも当時、ギリ・トラワガンでシュノーケリングをしてみて驚きました。
とても綺麗で、深い海の底まではっきりと見えるし、魚はいっぱいいるし、ウミガメもいました。
ずっと見てられました。
少し深くても海の底が見えるから怖くならないので、楽しめたのだと思います。
先が見えない海の底を見ると、私は恐怖心が湧いてきますので、光の届く綺麗な青い海はまさに天国のようでした。
海から上がって浜に寝そべって休んだり、横になりながら本を読んだり、のんびり自由でした。
自然の気に火照り過ぎて、酔いも頂点まで達したか？
大自然を肴にお酒を嗜むことは反則行為ではないか？背徳行為ではないかと頭の片隅をかすめることはありましたが、結局のところそういうことは関係なくなり、どうでもいいようなことのようしか思えませんでした。
せっかくその時を楽しむことが出来るのに、もったいないし、逆に自分に対しての冒涜のような気もします。
私には美味い酒もあれば、不味い酒もありますし、本当に美味しい酒を楽しめる時は悪酔いはしにくいものです。
その日も昼からビーチで飲みながら、バンガロー用におかわりを用意しつつ、途中のレストランでオムレツなどの食事を摂って戻りました。
そして酔いも最高潮に達したら人はこれ程に、面白いものなのかということを体験しました。
友人は突然「神が…神が…」と天井を見つめながら言い出したのです。
「何言ってんだ、こいつ」と思いながら見ると、目がマジなんですよね。
本当に神と交信でもしているのではないかと思う程で、真剣なのかもしれませんが、私はその姿を見て可笑しくて可笑しくて堪りませんでした。
お腹が痛くなって、息も出来なくなるくらい笑い転げてしまいました。
普段なら神のことなど馬鹿にしそうで、神など踏み台にしていきそうなジャイアンみたいな奴が、神と交信しているようなので、笑いが止まりませんでした。
今から考えても邪霊なんじゃないの？と笑いごとのようにしか思えませんが、大自然の気に当たり過ぎて突き抜けたのかもしれません。
羨ましい。
どちらかいうと私はこの数か月後にインドに行ってから、精神世界に興味を持ち始めたので、私の役目なんじゃないの？と思ってしまう役どころを、まさかジャイアンがやってしまうとは…
今でも可笑しいですね。
大自然の力恐るべしです。
さよならはイルカと共に。
ギリ島から一旦バリに戻り、スラバヤに向かう予定になりました。
ロンボク島からバリ島へ向かうフェリーで、嬉しいことに遭遇しました。
イルカの群れがフェリーと並走するように、海の上に繰り返し跳ねては弧を描いて、ついてくるのです。
長い間大群のイルカがジャンプを繰り返して、船と並走してくれました。
デッキの上から圧巻のイルカの姿を見ていましたが、なにか見送ってくれているような気がして有難かったですね。
海っていいですね。
HanaAkari
