- コタバル〈Kota Bharu 〉
マレーシアで一番最初に宿泊した町です。普通の町といえばそれまでですが、なぜか個人的にマレーシアで一番気に入った場所でした。
- クアラルンプール〈Kuala Lumpur 〉
通称KL。マレーシアの首都で高層ビルが多く大都会の様相でした。街路樹も巨大で、寄生植物のようなものが蔓延っていたので、凄く印象に残っています。
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【コタバル】大変お気に入りの町です|旅の玉手箱 マレーシア編-1
【コタバル】
タイのスンガイコロクからマレーシアに入国し、すぐさまバスでコタバルの町を目指しました。
タイとはがらっと雰囲気が変わったのですが、顔立ちなどの民族的な特徴もそうですし、イスラム教徒の多いマレーシアでは女性の多くは「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフを着けていたので余計にそう感じたのだと思います。
マレーシアの方の着けていたヒジャブは、カラフルな綺麗な色のものが多く、中東の国々のような真っ黒なほっかむりのような人は見かけなかったです。
お洒落な感じでした。
コタバルで素晴らしいなと感心したことに宿泊したゲストハウスがあります。
タイで知り合った旅行者から、お薦め情報として教えてもらっていたゲストハウスに宿泊したのですが、隠れ家的なアジトのようなゲストハウスでした。
オーナーが全て自分で手作りで建てたそうで、造りが単調でなく廊下に段差があったり、歪みがあったり、宿泊した部屋は扉を開けると、部屋は扉より下にあったりと手作り感満載でした。
とはいえ薄暗いことはなく、とても居心地が良かったです。
小さなくつろぎスペースには、ワヤン・クリというインド古代の物語「ラーマヤーナ」や「マハーバーラタ」を題材にした影絵をデザインしたバティック絵が壁に貼られていて、とても気になるデザインで非常に興味をそそられました。
「ワヤン・クリ」について
ワヤン・クリ
ワヤン・クリとはインド古代からの叙事詩「ラーマヤーナ」「マハーバーラタ」を題材にしたペラペラの操り人形を使って、行われる影絵芝居です。
マレーシアとインドネシアでその文化を知ることになりましたが、古代のインド文化の影響が今でも残っているようです。
現在ではマレーシアもインドネシアもイスラム教徒が多くを占める国ですので、意外な一面でした。
ワヤン・ゴレ
ワヤン・ゴレとはワヤン・クリの人形劇版です。
影絵用の薄っぺらい操り人形が、立体の操り人形になっています。
影絵でなく、通常の人形劇になり、こちらの人形も独特の魅力があります。
エイリアン?
「ワヤン・クリ」「ワヤン・ゴレ」の人形も、ゲストハウスで見たバティックも、第一印象は「エイリアン」と思ったのです。
だから顔立ちも少し怖いのですが、なぜか気になってしまうのでした。
特にワヤン・ゴレは立体の人形ですので、睨まれている感が凄かったです。
伝統的な人形にちょっと怖さを感じるのは私だけでしょうか?日本人形も結構、怖いのですが…
「コタバル」で憶えていること
私はマレーシアの人々の人間性というのか、ほんのり溢れ出している人柄のようなものが好きでした。
気負うことなく落ち着くことができるような感じです。
特にコタバルはそうでした。
朝食は「カオマンガイ」専門店で
宿泊したゲストハウスは徒歩の範囲ですが、町の中心部よりも少し離れていたのですが、ゲストハウスから繁華街の方に向かう途中に、カオマンガイ専門店があり、朝食はほぼそこで頂きました。
カオマンガイを初めて知った場所ですが、非常に美味しい料理でした。
カオマンガイについては〈旅の玉手箱 カオマンガイ 食べ物編‐6〉で書いていますので、良かったらそちらも読んでみて下さい。
マーケットに並ぶ、色とりどりの食品が目に焼き付いています。
中央市場のある建物は中央部分が吹き抜けになっていて、色とりどりの野菜等が一階の床一面に広がっていて、とにかく色の多さとそれぞれが鮮烈に色の個性をムンムンさせていたのが、印象にあります。
アジアのマーケットでは、様々の裸の野菜が所狭しと並べられている光景をよく目にしましたが、コタバルの中央市場はそれらの色々を、二階から見下ろすことができる造りでしたので、眼下に広がる色の広がりを特に憶えているのだと思います。
夜はナイトマーケットで食事をしました。
アジアの国々の魅力の一つにはナイトマーケットがあると思います。
一年中暑いので、ナイトマーケットが盛り上がるのでしょうか?
フードコートが野外の夜空の下にあるような感じで、屋台がズラッと並んでいました。
色んな食べ物の屋台が並んでいて、好きなものを選んで食べられるので楽しいですし、人も多く活気があっていい文化だなと思います。
マレーシアの料理は美味しいと思います。
映画「タイタニック」の看板が目立っていました。
余談ですが、私が旅行している最中にマレーシアでは、レオナルド・デカプリオ主演の映画「タイタニック」が上映されていたようで、手描きの大きな映画看板が映画館に掲げられていました。
手描きの映画看板は日本ではなかなか見なくなっていたので、「味があるなぁ」、「手描きだとレオ様は、あんな感じになるんだ」とか思ったのと、映画館の前はよく通り、必ず看板が目に入るので、気になり過ぎて映画も見てしまいました。
多分あの頃はレオ様、人気絶頂の頃でしたね。
当然日本語字幕が無いので、英語は殆んど分かりませんでしたが、マレーシアのコタバルで映画「タイタニック」を見たという記念が出来ました(笑)
HanaAkari