
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【セイロン紅茶】至福のキャンディ懐古|旅の玉手箱 飲み物編-11
【セイロン紅茶】
スリランカの中部に〈キャンディ〉という静かで、雰囲気の良い町があります。
ブッダの歯があるという仏歯寺があり、敬虔な仏教徒であるスリランカの人々が、毎日真摯にお参りしていました。
そこではたまたま紹介された宿が、人の善いご夫婦が住む一軒家の一室に泊まらせてもらう民泊のような所で、朝食と夕食込みの非常に居心地の良い場所でした。
奥さんが作ってくれる家庭料理が最高に美味しかったですし、オーダーすればセイロン紅茶も淹れてくれました。
丁度良いくらいの広さのラブリーなお庭があり、そこにあった小さなテラスには可愛いテーブルと椅子が、私のお気に入りの場所になりました。
そこで、優雅に午後の紅茶をぼんやりと嗜むのが、至福の時間になったのです。

というのも、そこで出して頂いた紅茶は、それまでの紅茶のイメージを一新するほどに美味しかったからです。
あれ程、感動した紅茶は他では出会えていません。
〈キャンディ〉は紅茶の産地ですので、キャンディ産の茶葉だったのだろうか?
奥さんの愛情でおいしくなったのだろうか?
お湯を注いだポットには、しばらく布のポットカバーを被せていたので、紅茶を美味しく淹れる作法が英国貴族のようでした。
経験則からの技術も美味しい紅茶を淹れることに、一役買っているのだと思います。
間違いなく絶品の美味しさでした。
あの場所の水と茶葉との相性が抜群に良かったのかもしれませんし、私との相性も良かったのかもしれません。
個人的な感想ですが、「世界三大紅茶」の産地、インドの「ダージリン」で飲んだ紅茶よりも、圧倒的に〈キャンディ〉で飲んだ紅茶の方が私の好みでした。
様々な要因が重なり合ってあの経験になったのでしょうが、お紅茶であれ程の感動したことは今でも忘れることがないくらいの衝撃でした。

世界三大紅茶
- 【ダージリン】 インド〈ダージリン〉産の紅茶・・・知名度が高く、美味しい紅茶の代名詞のような感じがあります。
- 【キーマン】 中国〈キーマン〉産の紅茶・・・高級茶葉は高価のようですが、あまり馴染みがありません。一般庶民向けではないのかもしれません。
- 【ウバ】 スリランカ〈ウバ〉産の紅茶・・・こちも有名です。スリランカには〈ウバ〉以外にも紅茶の産地がいくつもあります。

HanaAkari