旅の玉手箱【ティルタガンガ】〈インドネシア編-9〉

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旅の玉手箱 インドネシア編 旅の玉手箱〈インドネシア編〉
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バリ島で宿泊した場所
  • クタ
    〈Kuta〉

    〈クタ〉はバリ島の繁華街で、旅行者が多く集まる中心地でした。リゾート感あり、お店あり、遊び所ありの場所でした。ブロモ山からのバスで一緒に到着したオランダ人女性2人組とデンマーク人男性1人、私達日本人男性2人で一軒家のような宿泊場所をシェアして、数日間滞在しました。〈クタ・ビーチ〉も有名です。

  • ウブド
    〈Ubud〉
    ガムラン音楽〉〈ケチャダンス〉など静かな田舎町が観光地になりながらも、落ち着いたたたずまいのままでありました。本当に素晴らしい場所でした。インドネシアで一番気に入った場所です。不思議と心から落ち着け、大好きになりました。
  • ティルタガンガ
    〈Tirta Ganga〉
    棚田が素晴らしいとのことで、ロンボク島からのウブドに戻ってくる途中に立ち寄りました。ウブド滞在時から友人とは嗜好が違ったので別行動をすることが多くありましたが、ここも一人で行きました。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【ティルタガンガ】バリのガンジス|旅の玉手箱 インドネシア編-9

ティルタガンガ】

素晴らしい棚田の風景があるとのことで、是非行ってみようと足を延ばしました。

棚田は写真や映像ではよく目にしますし、日本の原風景と言われるものの、実際の棚田は日本でも見たことが無かったので、実際に見ることが出来るチャンスだと思ったのでした。

現地に着いてみると、まあ、何にもない田舎の村で、のどかな田園風景があるだけでした。

ティルタガンガ

バリの人は自然と共に暮らしているのが、改めてよく分かりました。

風を感じながら、棚田の風景を眺めていると心は落ち着きました。

今だから強く思うのですが、人間はもっと自然と共に生きることを、思い出す必要があるのではないでしょうか?

唯一の観光場所は、「水の離宮」と呼ばれる、綺麗な湧き水が出る場所に、昔の王様が建てた離宮でした。

ティルタガンガ

ティルタガンガ「ガンジスの水」という意味です。

ガンジスことガンジス川はインドのヒンドゥー教徒にとって、聖なる川としてもっとも敬愛されており、女神ガンジスでもあります。

ヒンドゥー教の文化が残るバリならではですが、インドから遠く離れたバリ島でガンジスの名があることにも驚きです。

ガンジスのことにも触れている記事「言葉の小槌73 川の女神」もよければ読んでみて下さい。

チャナン

棚田の素晴らしさ

棚田は日本の原風景とはいうものの、機械での作業が出来ないこと、作付面積も広く取れないこと、手作業での農作業、作業効率が悪いなど、現代的な考え方では時代遅れの田んぼになってしまいました。

しかしながら、狭い土地を芸術的に有効利用した棚田は、人間の知恵と自然との共存の一つの傑作でした。

棚田には心和む美しい風景以外にも、多くのメリットがあります。

バリ

ダムのような効果

棚田が水を貯えることで、治水の役割も果たし、急激に水が川に流れ出ないようになり、土砂崩れの防止にも効果的とのことで、人間が自然に手を加えたものの大半が自然破壊に繋がってしまうところ、棚田は、人間にとっての防災面と自然維持との両立ができている、知恵の塊のような農作地です。

自然の恩恵が稲を健康に育てる

斜面の棚田の稲には日光がよく当り、日照時間が長くなるので、稲は健やかに育ちやすくなり、平地に比べ風通しが良いので、害虫も発生しにくいうえ、蛙のような様々な小動物との共存が自然に起こります。

山間部は昼と夜の寒暖差も大きいので、そのような環境で育った農作物は、味が良くなるのが定石です。

ダージリンのような世界の有名な茶葉の産地は、そのような環境で栽培されています。

植物も人間も、のんべんだらりとした状態より、少々ストレスが掛かったメリハリのある環境の方が、味わい深く成長するのだと思います。

HanaAkari

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