- サールナート〈Sarnath〉
日本寺で英気を養わせてもらい、「まだまだ行くぞ」といった気持ちがありました。重たくて苦痛だった荷物の大半を預かってもらい、携帯用の小さなデイパックのみに入るものだけにして、身軽なスタイルで身も心も軽々となって再び動き出しました。 - アヨーディヤー〈Ayodhya〉
ヒンドゥー教の聖地ですが、現地では非常に驚いた光景を目にすることになりました。「ラーマーヤナ」の主人公〈ラーマ王子〉の故郷です。 - マトゥラー〈Mathura〉
ヒンドゥー教の聖地。〈クリシュナ〉神の生地です。
- デリー〈Delhi〉
ここで南インドで知り合った韓国人のHさんと再会出来るかと思っていたのですが、この時は叶わずでした。その時は知るよしもなかったのですが、後に人の縁の妙を感じる事になりました。
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【マトゥラー】クリシュナの生誕地|旅の玉手箱 インド編-31
【マトゥラー】
〈マトゥラー〉は、〈クリシュナ〉神の生誕地とされ、ヒンドゥー教の七大聖地の一つです。
荷物の大半を〈サールナート〉の日本寺で預かってもらったので、小さなリュックサック一つで行動するようになると、身軽さから足取りも軽くなりましたので、〈アヨーディヤー〉から〈デリー〉に向かう途中に〈マトゥラー〉に立ち寄りました。
あの頃は、聖地をコンプリートにすることに意地になっていたのが笑えます。

ヒンドゥー教の聖地は川の畔にあり、「ガート」と呼ばれる沐浴場で人々が、川に入りながら祈りを捧げる姿が当たり前の光景でした。
〈マトゥラー〉では、聖なる川「ヤムナー川」で沐浴が行われていて、この「ヤムナー川」はここより下流の〈アラハバード〉で「ガンジス川」と合流しています。
〈アラハバード〉も聖地ですし、その少し下流にある〈バラナシ〉も聖地です。
私がインドの代表的な風景は何か考えた時に真っ先に出て来るのは、この「沐浴場(ガート)」の光景になります。
〈クリシュナ〉神は〈マトゥラー〉が生誕地ですが、広い地域で非常に人気がある神でした。
〈ヴィシュヌ〉神の化身ともいわれたり、実在した人物を神格化したものだという説もありました。
インドではどこでもヒンドゥー教の神々のポスターとかポストカードを売っているのを見かけましたが、〈クリシュナ〉は横笛を吹く姿と青い肌の色で描かれているのをよく目にしました。
伝説では〈クリシュナ〉は黒い肌の持ち主だとされていますが、現代では青い肌が主流のようでした。
インド二大叙事詩「マハーバーラタ」の一編、〈神の詩〉「バガヴァット・ギーター」は、〈クリシュナ〉の言葉です。

インドの二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」の一編に、〈神の詩〉といわれる「バガヴァット・ギーター」という部分があります。
「バガヴァット・ギーター」は、聖典とされ、「マハーバーラタ」の中でも重要な箇所です。
「マハーバーラタ」の主人公〈アルジュナ〉が戦士としての自分に疑問を抱き、苦悩した時に〈クリシュナ〉が〈アルジュナ〉に向けて語った言葉が、神の教えとして残されたものです。
HanaAkari