旅の玉手箱【リキシャ】〈乗り物編-11〉

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旅の玉手箱〈リキシャ〉 旅の玉手箱〈乗り物編〉
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〈リキシャ〉はインドやバングラデシュの自転車人力車です。リキシャマン(リクシャーワーラー)が自転車の後部に座席と一体となった〈リキシャ〉に乗客を乗せて指定の場所まで運ぶ、三輪自転車タクシーです。日本の〈人力車〉からの変容してインドスタイルで定着したので、そのまま呼び名になったようです。〈力車=リキシャ〉
リキシャ
リキシャ
インド旅行中はよく利用させてもらいましたが、乗客の位置が偉そうなのです。〈リキシャマン〉には日銭を稼いで暮らしている方が多いようでしたが、外国人が利用する場合は値段のことで、よく揉める事がありました。私も〈リキシャマン〉とは何度も闘いを繰り広げたものでした。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【リキシャ】楽しい闘いも良き思い出|旅の玉手箱 乗り物編-11

リキシャ】

日本の〈人力車〉の文化があちらに行って、形態を変えて根付いたのが〈リキシャ〉だと知った時は、なんか不思議に思ったものですが、インドの〈リキシャ〉の思い出といえば、幾度も行ったバトルのことがどうしても思い出されます。

人力車
人力車 日本

自転車のペダルを棒のように細い足で、必死に踏み込んで〈リキシャ〉を走らせる〈リキシャマン〉には、本来は感謝をするべきなのですが、私はインド旅行中は「利用する時は闘い覚悟」で利用していました。

必ず料金のことで揉めることになるからでした。

当時は旅行者が多く訪れる場所では、外国人はお金を簡単に落として行く世間知らずのようなところがあり、それがたとえバックパッカーであっても、インドの文化、風習を知らない間は同じでした。

一般的なインド人の価格を基準にして、外国人はダブルプライスを吹っ掛けられるのが通例で、日本人においてはジャパニプライスとして三倍の値段が吹っ掛けられるという、闇の相場があることを長くインドにいると知ることになりました。

日本人は一番ぼったくりやすい存在だという認識が、ずるいインド人の中に根付いていたのです。

これは仕方がないところだと思うのは、日本人は人を信用するところから入る傾向が強いので、簡単に騙されてしまうわけです。

買い物をするのも日常の生活で値段交渉をする必要はありませんし、とんでもなく高い値段を吹っ掛けられるケースは詐欺や特殊な場合以外では、ほとんどありませんから。

インドでは値段を交渉する文化も残っていましたから、適正な相場を知らないと簡単にやられてしまうのでした。

〈リキシャ〉は小さな代表例でした。

なので利用する時は必ず事前に他の旅行者や地元のインド人から、適正価格の情報を仕入れてから利用するようにしていました。

リキシャマン

例えば、駅まで行くとしましょう。

〈リキシャ〉はそこら中にいましたから、すぐに捉まります。

そして「駅までHow much?」と事前に値段を交渉します。

外国人旅行者が多い場所では、この時点で〈リキシャマン〉が言ってくる値段は通常の2~3倍が普通で、時にはもっと酷い時もありました。

適正価格が分かっているので、その価格を提示して、それで行ってもらえないなら別の〈リキシャ〉に乗ると言えば大概そこで交渉成立となりました。

面白いのはそこで交渉成立しているのですが、駅までの道中で〈リキシャマン〉が自転車を止めて再交渉をしてくる場合があったのです。

「さっきの値段だとここまでです」といった具合でした。

ここで折れてしまうと相手の思う壺になりますから、闘うのです。

ヒンディー語で「Go」は「チャロ」というので、インドではよく聞くフレーズだったので、真似してリキシャマンに対して多用しました。

「チャロ」は命令形ですので「行け」になりますから生意気ですが、あの頃は虚勢を張らないと負けてしまうという意識が働いたのと、単純にムカついたのもあり便利な言葉でした。

ひたすら「行けよ、約束しただろ」とういう具合に声を荒げると、大概はそれで方が付くのですが、時には交渉決裂になることもありました。

そんな場合は約束違反ということで、お金を支払わず〈リキシャ〉から降りて立ち去ったのですが、右も左も分からない時もあり、そんな時は強がってみたものの、その後で少し苦労する場合もありましたが…

何度か訪れていて土地勘がある場合は余裕でしたが、バトルにならないようにするコツを見つけるまでは、出会った〈リキシャマン〉次第だったのは間違いありません。

当たりはずれは運次第でしたが、問題も楽しめるようになってくるとしめたもので、どんどんインドが楽しくなっていったものでした。

インドでは問題の多かった〈リキシャ〉でしたが、バングラデシュでは一切そんな問題もなく、私が座席に落とした財布をわざわざ追いかけてきて届けてくれたこともありました。

このことについては【旅の玉手箱 バングラデシュ編‐1 ダッカ】でも触れていますので、よければそちらも読んでみて下さい。

問題のない〈リキシャマン〉を見切るコツ(あくまでも個人的意見です)

リキシャマン

英語の話せない無骨な人を選ぶ

簡単な英語が話せて、向こうから話しかけてくる〈リキシャマン〉はまず駄目でした。

親切そうにフレンドリーに向こうから近づいてくる場合は、〈リキシャマン〉のみならず、大概アウトの場合が多かったと思います。

問題を回避する〈リキシャ〉選びは、流しの〈リキシャ〉で、外国人を見ても興味を示さない、つっけんどんな感じのする人を選ぶことでした。

片言のヒンディー語を使い(交渉に必要はヒンディー語の数字や簡単なフレーズ)、交渉成立した〈リキシャマン〉は黙って目的を果たして、黙ってお金を受け取って去って行くことが多かったです。

そんな時はちょっと色を着けて代金を支払ったこともありました。

シーク教徒の運転手を選ぶ

シーク教徒 ゴールデンテンプル
シーク教徒 ゴールデンテンプル

〈シーク教徒〉の方は、一目で分かります。

男性は頭に〈ターバン〉を巻いていて、髭を伸ばしている、日本人が真っ先にインド人の姿として思い浮かぶ容姿をした方々です。

実際には〈ターバン〉を巻いている人はそれ程多くなく、〈シーク教徒〉のみの風習でした。

〈シーク教〉は戒律が厳しいようで、〈シーク教徒〉には悪だくみをする人が少ないので安心出来ました。

リキシャマン シーク教徒

ただ、〈シーク教徒〉の方は働き者で、インドの中では裕福な方が多いようでしたので、〈リキシャマン〉はあまり見かけなかったですが、〈オートリキシャ〉=〈リキシャの三輪モーターバイクタイプ〉の運転手では結構見ました。

なので私は〈オートリキシャ〉を利用する際は、まず〈ターバン姿〉の運転手を探しました。

HanaAkari

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