このブログは私がバックパッカーとして、2000年11月~約半年の間に二度目のインド・ネパールの旅で訪れた仏教聖地を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ルンビニ】釈迦生誕の記念すべき場所|旅の玉手箱 仏教聖地編-6
【ルンビニ】
〈ルンビニ〉では日本山妙法寺に滞在させて頂きました。
インドに日本の仏法を還すという心意気で活動されていて、日本人のお坊さんが日々精進されていました。
私が訪れた時は、ちょうど巨大なストゥーパ(仏舎利塔)を建造している最中で、その作業に従事できたことは幸いなことだったと思います。
その時、大まかな形態は出来上がっていましたが、上の方の土台になる地盤を杵のようなもので固めていく作業をネパール人の作業者と一緒に一日中行いました。
高台からの見晴らしが素晴らしく、〈ルンビニ〉周辺を一望できました。
ただ、剥き出しの土をひたすら叩いて固めていく段階でしたので、柵などは無く高い場所ですから少しおっかなかったです。
数日間、その作業に没頭しましたが、最後にお寺の方からのお声掛けで、せっかく〈ルンビニ〉に来たのだからと周辺を観光することを薦められました。
半日、自由時間を頂きましたが、各国の仏教寺院以外に何も無いような場所でしたから、十分に満喫できました。
次の日の朝、〈カトマンドゥ〉に向けてバスに乗ったのですが、出発してすぐに朝靄の中、二羽の鶴が豪快に飛び立っていくのを見掛けました。
凄く印象に残っています。
釈迦の時代のインドには、大小様々の王国が割拠していました。
釈迦は〈カピラヴァストゥ〉の都を統治する王、シャカ族の王子として生まれ、本名は〈ゴータマ・シッタールダ〉です。
〈カピラヴァストゥ〉近郊の〈ルンビニ〉で誕生し、生まれたばかりの時に七歩歩いて、天と地を指さしながら「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」と口にしたという話は有名です。
ブッダ生誕の地〈ルンビニ〉は、現代はネパールにあります。
その後、出家し悟りを得た〈ゴータマ・シッタールダ〉は〈覚者=ブッダ〉として、マガタ国の都〈ラージギル〉=〈王舎城〉にあった〈竹林精舎〉、近郊の山〈霊鷲山〉、コーサラ国の都〈シュラヴァスティ〉=〈舎衛城〉に建てられた〈祇園精舎〉、共和制の連合国、ヴァッジ国の都〈ヴァイシャリー〉などを中心に北インド地域で教えを説いて回りました。
地図を見ると入滅の地〈クシナガル〉は、その中心に当たる場所のようで不思議な気持ちになります。
HanaAkari