このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【洗剤の味】酷い食当たりの原因…|旅の玉手箱 アクシデント編-2
【洗剤の味】
ミャンマーでのことです。
率直に申し上げてミャンマーでは食事で相当苦しみました。
味付けの好みが日本とは違い過ぎると表現したいところですが、ミャンマーの方にはごめんなさい、ほとんど全ての料理の味は美味しくありませんでした。
私にはかなり過酷な食事情でした。
なので中華レストランを見つければ、迷わずに入ったのが思い出されます。
ヤンゴンでのある日の食事の時でした。
ローカルのお店でミャンマーの定食のようなものを注文して食べた時に、不味い以上に味に違和感を強く感じたのです。
洗剤の味がしたのです。
洗剤を食べたことはありませんが、白ご飯から微かに粉末の洗濯洗剤のような匂いがしたのです。
食べてみても粉末の洗濯洗剤のような味がすると思ったのでした。
しかし、その時はご飯を残すのは絶対にしたくなかったのでした。
随分と日本食が恋しくなっていた私はタイからミャンマーに向かう前に、日本の食材を売っている店で割高でしたが、ふりかけの「ゆかり」を購入し持参していました。
その時も貴重な切り札の「ゆかり」を白ご飯にまぶしていたので、食べないなんて選択はもっての他でした。
ミャンマーに行ってからは貴重な「ゆかり」を温存するような気にはとてもならなかったので、白ご飯には必ず「ゆかり」を掛けていました。
そして意地を張らずに、食べるのを止めておけばよかったと心底思う事態になりました。
その日は「インレー湖」に移動した日で、到着してからはトイレから離れることが出来ませんでした。
その日は食事の後「インレー湖」に向けて移動しました。
ゲストハウスに入ってからしばらくすると、酷い腹痛に襲われました。
お腹を下しているのがすぐに分かるほどの、あの嫌な感触です。
そしてそこから一晩中トイレに行くことを繰り返すこととなり、一睡もできませんでした。
1時間のうちに何度もトイレに駆け込まないといけない異常事態でした。
インレー湖に到着したその一晩でゲッソリとやつれたはずです。
ヤンゴンからの移動中に下痢に襲われなかっただけでも不幸中の幸いだったと思います。
そして原因はなんなのだろうかと推測すると、洗剤の味に行きついたのです。
おそらくあの洗剤の味のする白ご飯を違和感を感じながらも、振り掛けた「ゆかり」がもったいないばかりに余すことなく食べたのことが原因でしょう。
一晩中トイレに通い詰めても下る腹は治まらず、少し頻度が少なくなったきてはいましたが、もう出るものは出尽くして、水しか出ないのに下るのです。
原因はほぼ洗剤を食べたことでの食あたりだと分かっていても、次の日になっても治まらない下痢は如何ともし難く、宿の人に紹介してもらった地元のお医者さんの所に診てもらいに行きました。
町医者の家のトイレが、家畜小屋と一体化していたのが面白かったです。
医者も特に手立てがあるわけではなく、簡単に診察は受けましたが、これといった対策はありませんでした。
トイレに行く頻度は随分と減ってきていたので、自然と回復に向かっていっているのは感じていました。
お医者さんの家でも、もよおしたものですからトイレをお借りました。
あのトイレを見れたことで、下痢になったことは帳消しにしてもいいと思えます。
トイレの床の下は家畜小屋になっているようで、おそらく豚がいました。
噂では聞いたことがあった、ある意味合理的なトイレを実際に目に出来たのは、下痢になった甲斐もあったということです。
通常なら便が豚のエサになるのですが、その時は豚も残念がったでしょう。
水しか落ちてこないものですから。
出来ることならちゃんとしたエサを施してあげたかったものです。
HanaAkari