このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【Maggi】インドのインスタント食|旅の玉手箱 食べ物編-23
【Maggi】
インドの町中によくある雑貨屋で、普通に売られていたインスタント食品に〈Maggi〉というブランドがありました。
このインスタントスープは日本で売っている〈Knorr〉のインスタントスープと味も、パッケージの形や感じがよく似ていて、インドのカレー味(マサラ味)に飽きてきた時や、非常食としてとても役に立ってくれました。
私はインドの〈ハリドワール〉というヒンドゥー教の聖地に行った時に、久しぶりに大きく体調を崩してしまい、食欲が全く無くなって、インドのマサラ味を受け付けなくなったことがあります。
その時にすすった〈Maggi〉のポタージュスープは大変有難いものでした。
ただ、こういったインスタント食品は当時のインドでは、普通にインドの定食〈ターリー〉を食べるのと変わらないか、それ以上の価格だったので、なるべく庶民の物価で旅をしようと思うと、高級品のように感じる代物でした。
ですから、どうしてもという時以外には食べないようにしていました。
種類はあまり無かったですが、ポテトチップスなどのスナック菓子も庶民の生活基準からすると高価でしたので、食べているインド人を見かけることは無かったです。
あの頃はそんなでしたが、炭火で豆を炒って塩味を付けた素朴な菓子の屋台があったりして、私からしたらそのような日本では食べることが出来なくなった昔ながらの素朴なおつまみを食べられる方が嬉しかったです。
無いものねだりということでしょうか。
〈Maggi〉にはインスタントラーメンもありました。
〈Maggi〉のインスタントラーメンも同様に、〈ターリー〉よりも高価でした。
こちらの味はインド人向けになった味付けになっていて〈マサラ風味〉、日本人の私からすると癖がある味付けでした。
味覚の嗜好は国によって様々なのは楽しいものですが、正直なところ私は日本に帰ってきた時には、全てのものが美味しくて感動したのです。
やはり幼少の頃から食べている味は、母の味ということで有難いものだということが身に沁みて分かりました。
日本を出る前は好き嫌いが非常に多かったのですが、帰国後は自然に無くなっていました。
HanaAkari