人は交友関係や生活環境に影響を受け、良くも悪くも変化する。
周囲に影響を与えるという意味では、「腐ったミカンは取り除く必要がある」といった過激な表現もあります。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【朱に交われば赤くなる】交友関係と環境の大切さ|言葉の小槌128
【朱に交われば赤くなる】
「人は環境によって変わる」という諺です。
人は交友関係や生活環境に影響を受け、良くも悪くも変化する。
朱とは朱肉の朱色のことでしょう、古来から硫化水銀から抽出される朱色の赤は顔料や塗料に利用されてきました。
赤い色に触れれば赤く染まることから、交流する人間関係が影響して、自分自身に変化が起こるこということです。
敬愛する人物からは特に影響は受けやすいようですが、それがポジティブは方向でなくて、ネガティブな方向でも影響されることがあるで、人間関係の大切さを表現しています。
ただ、それを選ぶのは周囲の人でなく自分自身の意思であるべきだと思います。
自分の責任において交流出来れば、どのようなことになっても自分の責任になりますので、他人を責める必要はなくなりますので。
しかし、環境は変えることが出来ない場合がありますので、人の運命というものはある意味修行のようにも思えます。
「類は友を呼ぶ」ということは大いにありますので、「朱に交われば赤くなる」のはお互い様だとも言えるかもしれません。
ネガティブな意味では「腐ったミカン」という表現もあります。
周囲に影響を与えるという意味では、「腐ったミカンは取り除く必要がある」といった過激な表現もあります。
これはミカン箱の中に腐ったミカンが一つでもあると、周りのちゃんとしたミカンも腐らせてしまうことから、集団の中に腐敗した人がいると集団全体に悪影響を及ぼすといった、ネガティブな意味です。
実際にミカン箱の中に腐ってカビが生えたミカンがあれば、カビがうつって周囲のミカンにもカビが生えることがあります。
そのようなことから、腐ったミカン=腐った人は排除せよとなるのですが、これはこれで判断が難しい問題です。
ミカンの腐っているのは一目瞭然ですが、人の腐りの判断基準は一体何なのかが分かりません。
ただミカン箱の中に腐ったミカンがあれば、直ちに捨てることは間違いないのですが…
人はミカンではないので難しいですねえ。
裏を返せば腐ってない瑞々しくてミントのような清涼感のある環境に移れば、爽やかなミントになる可能性があるということでしょう⁉
HanaAkari