猿のような腕の形の人の腕=「猿うで」
「猿うで」の方はテニスをする時は、基本形のグリップの握り方では上手くできませんので、参考にされて下さい。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【猿うで】腕の形にも個性があり、千差万別の妙があります。|言葉の小槌154
【猿うで】
猿のような腕の形の人の腕=「猿うで」
「猿うで」の人は、前にならえをした時に、肘関節の内側が空側に向きます。
私は「猿うで」のようですが、子供の頃に前にならえをした際に、他の大勢の人と腕の形状が少し違っているなぁ~という認識はありました。
ただそれだけで、日常生活に支障があることもなく、流石に猿のようには見えないので、ずっと気になることはありませんでした。
大人になってのこと、母が40歳を過ぎた頃からソフトテニスを始めました。
母は話し相手が欲しいようで、しきりにママさんテニス(ソフトテニス)での出来事を話してきたのですが、「何度やっても、打ったボールは必ずホームランになり、斜め上に飛んで行ってしまいコートの外に大きくはみ出してしまう」と言うのです。
私も中学生の時に軟式テニス(ソフトテニス)部でしたので、その話を聞いて自分のことを思い出したのでした。
私もどうやっても打ったボールがホームランになってしまうので、テニスは向いていないのかと思い悩んだ時期がありました。
ただある日、教えられた通りにグリップを握らずに、自己流で少しずらして握ってみると、驚く程に上手くいったのです。
それから私は自己流のグリップの握り方でメキメキとテニスが上達したのですが、その記憶があったので母に参考に、一度やってみたらと教えたことがあります。
それが的中だったようで、母はそれ以降私と同じでホームランを打たなくなり、テニスが楽しくなったようでした。
そんな喜ぶ母が懐かしいですし、小さな共通点がいいアドバイスになったこともささやかながら嬉しく思えます。
ママさんテニスのコーチは、突然ホームランを打たなくなった母に「どうしたのか?」と質問したそうです。
真相を知ったコーチが母に対して言ったのが「あなた、猿うでだったのね」だったそうです。
「猿うで」の方はテニスをする時は、基本形のグリップの握り方では上手くできませんので、参考にされて下さい。
私の場合はグリップの角を外側に一つずらして、ラケットを握ると上手くいきました。
決まった「型」はあくまでも参考までに。
私は自分の「猿うで」の経験から、人はそれぞれ違うので、万人に完全に当てはまる「型」はないのだという風に考えています。
「型」は便利ですし、最初の取っ掛かりとすればスムーズに行くことも多いと思いますが、ただその「マニュアル」ではどうしようもない人が、私の「猿うで」のようにいるはずです。
「型」は基礎を知るためと、参考程度のことだと考えた方がいいと私は思っています。
この「型」が絶対正しいとすると、その「型」に合わない人は正しくない人になりますし、上達する可能性を失ってしまうかもしれません。
万人が全て同じではなく、全て違うという観点から物事を見た方が、何でも事はスムーズに流れそうです。
全て違うから「型」も役に立つと言えるのだと思います。
HanaAkari