「マッチ売りの少女」 アンデルセン著 を読んで

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読書感想文〈マッチ売りの少女〉 〈外国人〉作品を読んで
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有名なアンデルセン童話「マッチ売りの少女」は、とんでもなく悲しい物語でした。

悲しみの雪が降りしきる寒空の下で、小さなマッチの炎だけが救いでした。

救いに見ないととてもじゃないけど、救いが無さ過ぎて嫌になるような物語でした。

悲しい話だとは知っているつもりでしたが、改めて読み返してみると、こんなにもストレートに悲しいお話だったとは…しばらく無言になってしまいました。

マッチ売りの少女
マッチ売りの少女

極貧の少女が寒い雪が降りしきる中、マッチを売って町の中を歩き回るのですが、誰も見向きもせずに、少女は身も心も疲れ果ててしまいます。

冷え切った手でマッチを擦っては炎が生まれて消えて、その小さな炎で暖を取れるはずもないのですが、少女は炎の中に映る豊かで優しい情景に心を温めることができたのでした。

少女にとっては幸せな情景が幻燈のようにマッチの炎に映し出されます。

ぽっ。

燃えるマッチの炎に映し出される、一瞬の温もりのある幸せな情景だけが少女の救いでした。

凍死した少女の顔は幸せな笑みをしていたそうです。

幻想マッチ

以前に読んだことのある作品を、改めて楽しむという遊びを見つけました。

昔に読んだことのある作品を、時間が経過して価値観や人生観にも以前とは違いがある今、再度読み直してみることが私の一つの楽しみです。

大半のものは内容は忘れてしまっていて、タイトル名と作者だけが記憶に残っている場合がほとんどですので、以前とは違う自分が新しい作品を読むような感じになることが楽しくて、私の遊び心に火を灯してくれました。

久しぶりに読み直してみると、忘れていたはずの内容が思い出されたり、その作品を読むに至った経緯なども思い出され懐かしさも堪能できます。

まさに一石二鳥のささやかな趣味を見つけた気持ちです。

また今では、著作権が消滅した作品が「青空文庫」という電子図書で無料で読むことが出来るので、大変ありがたいことです。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

「青空文庫」とは

インターネットの電子図書館が「青空文庫」です。

「本を電子化して、誰でも読めるようにしておくと面白い」という考えから始まった取り組みで、ボランティアの方々のお陰で成り立っています。

著作権が消滅した作品が集められますので古い作品が中心になりますが、古典の名作が無料で読めることは本当にありがたいことだと思います。

日本の名立たる文豪の作品が軒並み揃っていますし、どの時代になっても色褪せない機知に富んだ作品は、後世まで残していきたいものですので、読みたい時に誰でも読めるという発想と、その取り組みは素晴らしいの一言に尽きます。

様々なテキストで読むことができるようですが、私は愛用している電子書籍〈ブックライブ〉で無料で購入できるのでそちらで読んでいます。

実を申しますと〈ブックライブ〉で0円で購入できる書籍を発見したことから、「青空文庫」の存在を知りました。

〈ブックライブ〉も有料の同じ書籍を取り扱っているにも関わらず、「青空文庫」が読めるように取り計らってくれているのにも好感が持てます。

良い発見をしました。

HanaAkari

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