旅の玉手箱【アーグラ】〈インド編-7〉

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旅の玉手箱 〈インド〉 旅の玉手箱〈インド編〉
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インド国内での動き
  • ラダック・マナリー
    〈Ladakh・Manali〉
    ラダック・レー〉から〈マナリー〉に戻り、すぐに〈デリー〉に向かいました。
  • デリー
    〈Delhi〉
    〈マナリー〉から戻ってきて、二度目のデリーになりました。
  • アーグラ
    〈Agra〉

    インドをイメージすると真っ先に出てくるのが、世界遺産〈タージ・マハル〉だと思います。〈アーグラ〉は〈タージ・マハル〉のある有名な観光地です。その分人はすれていて悪い噂は絶えませんでしたが、〈タージ・マハル〉には強烈に感動しました。観光遺跡であれほど大きく感動したのは、〈アンコール・ワット〉以来でした。

  • カジュラホー
    〈Khajuraho〉

    〈ミトゥナ〉と呼ばれるエロチックな寺院遺跡で有名です。訪れる予定では無かったのですが、大きな手違いがありイレギュラー対応で行くことになりました。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【アーグラ】タージマハルの壮大さと夢|旅の玉手箱 インド編-7

【アーグラ

〈タージ・マハル〉のある町として、インドの中でも有数の観光地ですので、悪いインド人の噂も同じように際立っていました。

ラッシーを御馳走してくれたと思いきや、ラッシーには睡眠薬が仕込まれていて、眠っている間に金品を奪われたとか、女性ならセクシャルな問題にもなるようなことがあるから要注意だとか、悪い噂はあとを絶たない場所でした。

デリーの旅行代理店でぼったくりの代金でツアーを組んで、〈アーグラ〉に来た上、さらに追い打ちをかけるように、やられてしまうというケースもあると聞きました。

それも当然で、デリーの悪徳旅行代理店とアーグラの悪徳宿は結託しているようで、類は友を呼ぶ黒い関係が存在しているようでした。

事前にそういった情報が知識としてあれば、油断しなければまず問題はないと思いますが、悪者は親切心を装って近寄ってきますので、見極めは大切でした。

アーグラ

タージ・マハル観光も終え、その日の夜の列車でバラナシに向かうまでには時間があったので、外に出ると五月蠅いインド人が近寄ってきて面倒だったので、宿でのんびりと過ごしていました。

宿の屋上のテラスで日光浴をしていると、若い男性の日本人旅行者、Iさんが話しかけてきました。

卒業旅行でインドに来たようで、こんなところから同郷のよしみで仲良くなったりするものでした。

意識はしていなくてもやっぱりどこか心の奥底では、異国の地にいるというのはずっと不安なことなのだと思います。

初めは情報交換などが目的であっても、旅先では日本人同士親密になる時間は早かったように思います。

Iさんとはここで知り合ってから、しばらく後に〈バラナシ〉で再会して〈バラナシ〉にいる時は、一緒に観光を楽しみましたし、日本でも遊びに行ったりすることになるのですが、こういう人の縁というものは実に不思議なものだとつくづく実感します。

アーグラ

「タージマハル」の黒い夢。叶わなかった「ブラック・マハル」建造。

「タージ・マハル」はムガール帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンが愛妻の為に建造した「お墓」だというのは、帝国の成せる技だったとしか思えません。

世界遺産に登録されている有名な遺跡は、たくさん見させてもらいましたが、あれ程に感動した遺跡は少ないものです。

「タージ・マハル」以外ですと、純粋に建造物だけで心を鷲掴みにされたものは、カンボジアの「アンコール・ワット」くらいです。

「タージ・マハル」はそれ程に見ることが出来て嬉しかった遺跡でした。

白大理石で左右対称に造られたイスラム様式の建造物の美しさは、奇跡のような気もします。

タージ・マハル

ただ今の自分が裏を探って考えますと、当時「タージ・マハル」の建造に使ったお金で国が傾いてしまったくらいですから、一人の王妃を弔うのに一体どれ程の人々が苦しんだことだろうと想像してしまいます。

重税に苦しんだかもしれませんし、重労働で命を落とす人もいたかもしれないと思うと、王の本来あるべき姿ではないようで、「タージ・マハル」は時の権力者のエゴの塊ともいえそうです。

さらにはシャー・ジャハーンにはもう一つの野望があったのです。

それは自分のお墓は「タージ・マハル」から川を挟んだ対岸に、黒大理石で建造するという壮大なものでした。

「ブラック・マハル」の建立です。

純白の「タージ・マハル」と対になる漆黒の「ブラック・マハル」が実在する景色を想像すると、なんて壮大な光景だろうと思わざるを得ません。

もし実現していたらと考えるとワクワクするのですが、実現しなかったことが確信を物語っているようで、「黒い夢」だったのでしょう。

ブラック・マハル

「タージ・マハル」の内部に白大理石の石棺が二つ置かれていました。

中心に据えられた大きな石棺は王妃のもので、その脇に並んでいる小ぶりな石棺は「シャー・ジャハーン」のものでした。

その石棺は黒大理石ではなく、白大理石で作られていました。

シャー・ジャハーンの為のお墓は造られず、完成していた「タージ・マハル」に後付けで、王妃の側に寄り添うようにして安置されたようです。

HanaAkari

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