旅の玉手箱【クンブ・メーラ】〈インド雑学編-15〉

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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【クンブ・メーラ】祈りの五輪?ヒンドゥー教の一大祭典|旅の玉手箱 インド雑学編-15

【クンブ・メーラ

うわべだけヒンドゥーの世界に触れることが出来た私にはヒンドゥー教の本質までは分からないのですが、「クンブ・メーラ」にはインド流(ヒンドゥー)のオリンピックのようなイメージを持ちます。

四つの聖地を三年ごとに巡り、開催される祈りの祭典なので、四年に一度のスポーツの祭典オリンピックと似ているように感じます。

12年周期は占星術や十二支など、世界的にも有名なサイクルなので、何かしらの繋がりや意味があるのでしょう。

〈ハリドワール〉、〈アラハバード〉、〈ナーシク〉、〈ウッジャイン〉の四つの場所を三年ごとに順番に回って行われる祭典には、数千万人のヒンドゥー教徒が一斉に集まり、聖なる川で沐浴をします。

人の集合によるエネルギーは半端じゃないことでしょう。

熱気が想像されます。

ハリドワール

この四つの場所は、「乳海攪拌」というヒンドゥー教の天地創造神話で、「不死の妙薬(アムリタ)」が水瓶から滴り落ちた場所とされています。

2021年の世界的なパンデミック「コロナ禍」の最中に、〈ハリドワール〉にて「クンブ・メーラ」が開催され、未曽有のコロナ感染爆発を起こしたニュースを見た際には、私の肌感覚に残っていたインドが甦ってきて、まさにインドらしいと思ったものです。

価値観の違いや何が正解かが分からない中で、あの光景を是が非かと判断することは出来ないのですが、あのカオスが私の人生観に多大な影響を及ぼしたインドそのものでした。

〈ハリドワール〉はガンジス川上流にある聖地として普段から多くの巡礼者が訪れる場所で、非常に信仰の篤い所ですし、ガンジス川は〈女神ガンガー〉として、ヒンドゥー教徒には〈ガンガー(ガンジス川)〉で沐浴すると、それまでの罪穢れはすべて浄化されると信じられています。

たとえコロナといえども、ガンガーで身を清めれば大丈夫、赤信号みんなで渡れば怖くない的な、エネルギーが充満していたのだと思います。

クンブ・メーラ

その結果、一気にコロナ感染者が爆発し、酸素ボンベの奪い合いが起こったり、死者も多く出たようですが、その後世界でいち早く集団免疫を獲得した国だとも報道されたところにインドの凄さを感じました。

陰極まって陽になるというのでしょうか?コロナに当てはめると「陽性極まって陰性になる」といえるのではないでしょうか。

一見、日本人の感覚では荒唐無稽な非常識な行動のように映ったコロナ禍での「クンブ・メーラ」でしたが、時間が経過して広く見て見ると、肯定的に見える部分もあるのかもしれません。

カオスの中に秩序があるようなインドならではの魅力を感じます。

祈り

四つの聖地〈ハリドワール〉、〈アラハバード〉、〈ナーシク〉、〈ウッジャイン〉について

私はインド旅行中に精神的なことに興味が出てきたこともあり、聖地と名の付く場所には出来るだけ行ってみることにしたので、四つの聖地〈ハリドワール〉、〈アラハバード〉、〈ナーシク〉、〈ウッジャイン〉には全て訪れてみました。

ミーハー心でのことですので、取り立てて聖なることとかは分からないのですが、〈ハリドワール〉以外の町は、普段から巡礼者で騒々しく賑わっているような感じはなく、静かな所だった印象があります。

おそらく「クンブ・メーラ」の開催される時には、人が集まってくるのでしょうが、普段は静かに巡礼が行われているのが日常なのかもしれません。

〈ハリドワール〉

ガンジス川上流に位置する〈ハリドワール〉はいつもから聖地として、巡礼者が多く、サドゥー(ヒンドゥー教の出家、修行者)も多く見掛けましたし、巡礼地といった雰囲気は多分にありました。

ガンジス川は上流とはゆえ水量は多くありましたが、中流域にある聖地〈バラナシ〉のように、水が流れているのか分からないような感じではなく、強い流れがありました。

近くにはヨガで有名な同じくヒンドゥー教の聖地〈リシケシュ〉があります。

ハリドワール
ハリドワール

〈アラハバード〉

綺麗に整備された静かな町でした。

ここで、〈ガンジス川〉と〈ヤムナー川〉が合流します。

共に聖なる川として信仰されています。

合流地点は砂が堆積していて砂浜のようになっていましたが、人の姿はありましたがそれほど多くなく、とても静かな感じがする所でした。

〈ナーシク〉

〈ムンバイ〉から近い場所にあり、ここも静かな町でした。

外国人向けの宿は見つからなかったので、ヒンドゥー教寺院内にある巡礼者の為の宿に宿泊しました。

〈ゴーダヴァリ川〉が沐浴場です。

〈ウッジャイン〉

静かな町でした。

〈シプラ川〉が沐浴場です。

大きな川ではなかった記憶があります。

川に石の建造物があって、水辺で子供たちが遊んでいたような、ぼんやりとした記憶です。

HanaAkari

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