旅の玉手箱【チャイ】〈飲み物編-5〉

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旅の玉手箱〈チャイ〉 旅の玉手箱〈飲み物編〉
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日本でも知名度が高いインドの飲み物です。インド式ミルクティーですが、牛乳と紅茶葉と香辛料を一緒に煮込み、砂糖をたっぷりと入れるので非常に甘いのですが、癖になるおいしさでした。屋台で手軽に飲めましたので、しょっちゅう飲んでいました。
インド北部地域ではどこにでもチャイ屋がありました。簡素な店構えのチャイ屋や屋台も多く、安かったので手軽に飲めました。インド庶民のちょっとした安らぎのティータイムに必需品なのだと思います。もちろん旅行者にもささやかな憩いの時間を提供してくれました。使用する香辛料が店によって違うようで、香りも様々でその違いも楽しめました。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【チャイ】エスニックに香るインド式ミルクティーは素晴らしいものでした。|旅の玉手箱 飲み物編-5

【チャイ】

〈チャイ〉はインドを代表する有名な飲み物の一つだと思いますが、インドでは庶民のちょっとした潤いのひと時として、至る所で飲むことができました。

第一印象は凄く甘いというのが率直な感想です。

私は甘すぎるという感覚は日本では苦手でしたが、インドでならそれが美味しくて、いつしか癖になるような感覚でした。

環境は飲食の好みに影響するということでしょうか?

多分、あるのだと思います。

きっと舌だけで飲食をしているのではないのでしょうが、改めて考えてみますと普段は意識しなさ過ぎて、惰性になり勿体ないことをしているのだと思いました。

〈チャイ〉は紅茶の屑葉を利用しているので安価なのですが、屑も無駄にせず上手な活用方法を考え出したことに脱帽します。

香辛料を加えることで、甘いだけでなく幅が広がって進化しているところに、歴史のあるインドの国の深さを感じました。

エスニックな香りが加わって、香りも旨さを一段階押し上げているのだと思います。

私は〈カルダモン〉の香りが好きで、サールナートという仏教聖地にいる時には〈カルダモン〉を使用しているチャイ屋に通っていました。

ナイフの背で潰して紅茶屑と牛乳を煮込む鍋の中に入れているようでした。

ヒンディー語では〈カルダモン〉は〈イライチ〉というんだと教えてもらいました。

スパイスは様々なブレンドがあるようで色々楽しめて、〈しょうが〉が入った〈チャイ〉もほっとするおいしさでした。

チャイ 香辛料
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素焼きの小さなカップは、以前なら自然に還るエコ発想だったようですが…

チャイ屋

〈チャイ〉は特に屋台のチャイ屋では、素焼きの小さなカップに入れて手渡してくれました。

素朴な焼き物の容器ですが、飲み終わるとそのまま地面に叩きつけて割ってしまうのが、インド流でした。

素焼きですので、放っておくと自然に土に戻るので、昔は合理的なリサイクルになっていたのだと思います。

アスファルトに舗装されるようになってしまうと、土に還るというよりはゴミになってしまっているようでしたが、それ以上にプラスチック製品も多く見受けられ、それも同じように昔の風習で地面にポイ捨てしているようでしたから、色々問題があったと思います。

昔は理に適った文化、風習も現代のプラスチック製品まみれの流れになると、扱い方を見直さないといけなくなってしまうのですね。

私が行った頃でもほとんど見る機会は無かったですが聞いた話では、昔はインドではバナナの葉をお皿にしていたのだそうです。

インドの方々は食事は手でしますから、その他の食器はあまり必要が無く、食べ終わると大地にポイ捨て、後は自然にお任せだったということです。

チャイ 素焼きカップ

素焼きのポットといい、バナナの葉といい、ある意味では凄く合理的なリサイクルと思えます。

後片付けをする手間がいらないのもいいですよね。

洗い物をしなくて済むのですから楽です。

都市型生活になってしまうと、そのようなやり方は弊害が多くなりますが、昔のインド人の生活スタイルには、今でもその自然と上手に付き合ってゆく知恵などに考察の価値が大いにありそうです。

のんびりチャイを飲みながら、丸裸の自然と共に時間を過ごしてみたくなりました。

HanaAkari

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