旅の玉手箱【ビザが取れない⁉】〈アクシデント編-7〉

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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【ビザが取れない⁉】取得のルールを直接交渉でかいくぐる。|旅の玉手箱 アクシデント編-7

【ビザが取れない⁉

ネパールからインドに戻る時でした。

陸路でネパールからインドに入る時は、ネパールの〈スノウリ〉から、インド側に越境するのが一般的でした

同じルートでインドからネパールに来て、もう一度インドに戻る予定でした。

名残惜しいネパールでしたが、外国人旅行者にはビザの問題が常に付きまといます。

このビザのことで、冷や汗をかく出来事がこの時に起こったのです。

これより前にバングラデシュのダッカでインドの観光ビザを取得したのですが、通常6カ月ビザのはずが、なぜか3カ月ビザでした。

その時は深く考えていなかったのですが、このビザが曲者だったのです。

3カ月インドを旅して、ネパールへ行き、1カ月のネパール滞在から再度インドに戻る時のことです。

ネパール地図

インドのビザを再び取得する必要がありました。

このインドビザを取得する際に問題が起こったのです。

当時インドを旅行するにあたって通常、旅行ビザは6ヶ月間有効、一年間の間に旅行者は6ヶ月以内の滞在が許されるというルールがあったのです。

すでに3ヶ月インドを旅行した後だったので、新たにビザを取得することはできませんと拒絶されました。

1年間に6ヶ月しかインドに滞在できないというルールを、ここで初めて知りました。

お金を出せばビザを取得できると安易に考えていたのです。

焦りました。

インドに戻ることしか考えていませんでしたし、ネパールのビザの有効期限も残り少なくなっているのに、そのままだと八方塞がりになってしまいます。

まず私が言ったのは「3ヶ月しかインドに滞在していないから、残り3ヶ月は可能なはずです」「3ヶ月ビザを下さい」でした。

理に適っていると思うのですが、インド人オフィサーの返答は「NO」。

「6ヶ月ビザしか扱っていないから、それを発行することはできない」ということでした。

冷や汗がでました。

ただここで引き下がるわけにはいかないので、必死に食い下がりました。

粘りに粘りましたが、何か特別なことをしたということはありません。

ひたすら「I LOVE INDIA」と繰り返し、どうしてもインドに行きたいんだと懇願しまくっただけです。

インドのバラナシでインドの伝統的な太鼓「タブラー」を遊びで習ったのもあったので、「タブラーの先生がバラナシで待っているんだ」「どうしてもバラナシに帰らなければならない」など、嘘ではありませんでしたが、大袈裟に訴え続けました。

「INDIA  LOVE」を何度言ったことでしょう。

ハート

その結果、「もう、仕方がないわね」と新たにビザを発行してくれました。

日本では、お役所関係のことで融通が利くなんてことは、まずあり得ないことですが、あの頃のインドでは人情というのか、機械にはない人間の曖昧さがあったのが幸いしました。

たぶん日本人にあれ程、露骨な表現をすると逆に引かれるでしょうし、失笑になると思います。

奥ゆかしさゼロで、我武者羅にお願いした結果、新しいインドの6ヶ月ビザを頂けたのでした。

この半年後にスリランカで再度、同じようにしてもう6ヶ月分のビザを貰ったのですが、今思い返して思うことは、後先考えずに勢いだけで突き進むのも時には必要なのかもしれまん。

当時のインド周辺国でのインドビザ取得に関する噂。

インド周辺

旅行者は1年間に6ヶ月間しかインドには滞在できないというルールを、どうやってすり抜けてインドビザを再度取得すれば良いか?その情報は、私もそうでしたがインドに憑りつかれてしまったバックパッカーにはとても重要な案件でした。

インドの周辺国では唯一、スリランカにだけ再取得の可能性があるという情報があり、私はスリランカに行きました。

それもスリランカ最大都市〈コロンボ〉では難しいので、〈キャンディ〉という内陸部にある二番目の都市のインド領事館に行かなければならないとのことでした。

実際に私はそこで、連続して3回目のインドビザを取得できました。

パキスタンやネパールではまず無理とのことで、タイまで行けば可能だという話もありました。

それにしてもアナログ時代だったから、可能だったような抜け道のような気もします。

何でも四角四面のがんじがらめのルールに縛られない時代の、良い所だったと思います。

人情というのか?人間らしい、いい加減なのにも一理あるのではないか?と今では感じたりすることもあります。

HanaAkari

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