言葉の小槌129 word is magic【人の振り見て我が振り直せ】

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言葉の小槌③ 言葉の小槌〈101~150〉
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「誰かがやっているからいいという道理は無い!悪い事を真似するのはアホなことや」

「人の振り見て我が振り直せ、何回も言ってるでしょ」

このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。

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【人の振り見て我が振り直せ】参考程度に個性を磨く|言葉の小槌129

【人の振り見て我が振り直せ】

幼い頃によく聞かされた言葉です。

大抵何か悪さをして母に怒られた際に、私がまず言い訳をするわけです。

「だって、誰々君もやってるんもん」

「誰かがやっているからいいという道理は無い!悪い事を真似するのはアホなことや」

「人の振り見て我が振り直せ、何回も言ってるでしょ」

大体、こんな展開が繰り広げられました(笑)

我が家の場合はもっぱら、他人がやっている悪い行いや悪い癖を見て、真似をせずに同じようなことをしないようにという、戒めに近い使われ方をしていましたが、その逆に良い意味で日々の生活に取り入れた方が建設的ですね。

他人がやっている良い行いを真似するところから、自分を磨いていくといった感じの方が前向きです。

叱られる

「人の振り見て我が振り直せ」を考えてみました。

諭される

自らを省みて行動を改めるということは大切なことですが、他人の事はよく見えても、自分のことはあまり見えていないか、見ていないことの方が多いのも事実です。

なので他人の行動を通しての方が、違和感を感じたり、ヒントを得たりしやすいのだろうと思います。

極端な話では「あの人のようには絶対になりたくない」という人物がいたら、絶対にそうならないようにと自分に言い聞かせますので、分かりやすいものです。

微妙なのは「なんかあの感じ、いけ好かない、気に食わない」といったような陰口の花が咲くような事柄は、他人を見下したり、馬鹿にしたり、批判したりする材料にもなりかねないので、本当ならば反面教師になるはずが、絶好のひそひそ話の種となり、「人の振り見て我が振り直せ」どころか、「同じ穴の狢(ムジナ)」になってしまいがちです。

そのようなことになってしまうと、我が振りを直すどころではなくなってしまいます。

それだと残念なことになってしまいますので、ネガティブな意味合いで「人の振り見て我が振り直せ」を意識するよりは、ポジティブな方向に意識を向ける方が良さそうです。

例えば、あの人の穏やかな言動はとても好感が持てるので、真似してみよう、自分も取り入れてみようとか。

あんな風にやったらこんな風になるんだ、面白いな、素晴らしいなとかと思えることが見つかれば、自分に足らなかったことに気が付くかもしれません。

ただ私は「人の振り見て我が振り直せ」は参考にはなるけれども、人にはそれぞれ個性があって、決してそっくり同じにはならないものだとも思っています。

もちろん真似から始まり、自分のものにできれば、素敵です。

しかしあくまでも参考にする程度の方が、他人を見下したり、自分を卑下したりしなくて済むのではないでしょうか?

ものまね

あと、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、今の自分とは180度違った人のあり方に挑戦するというのも「人の振り見て我が振り直せ」のポジティブな捉え方かもそれません。

先日、頭の先から足の先まで全身を紅イモのような色の服で着飾った、色彩だけでこちらの目が覚めるようなお婆さんを見かけました。

しかも帽子の頭には鳥の羽のような飾りがあしらわれていて、冠を被った鸚鵡のようで、まさに「紅の女王」といった出で立ちなのでした。

私が瞬間に感じたのは驚きと、紅芋のタルトが食べたくなったことですが、冷静になって考えてみると「私には真似できない派手さ」だと思ったのです。

お婆さんのファッションは突き抜けたお洒落さでしたが、普通なら感覚が異次元すぎて我が身に置き換えて考える余地などありませんが、思い切って気持ちを切り替えたい時には、それくらい思い切ったチャレンジもありかもしれません。

今のところ私の頭の中は、紅芋のタルトのことで一杯のようですが(笑)

HanaAkari

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