言葉の小槌58 word is magic 【真田山陸軍墓地】

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言葉の小槌② 言葉の小槌 〈51~100〉
言葉の小槌 51~100
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そこだけ時間の流れがゆっくりと流れているような、止まっているような、そのような錯覚を起こすような所です

痛ましい戦争の名残りなのに、どうしてこうも美しく感じてしまうのだろうか?

このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。

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【真田山陸軍墓地】大阪市の時が止まったような場所|言葉の小槌58

【真田山陸軍墓地】

大阪の玉造にあります「三光神社」を裏手に回ると、整然と墓標が立ち並ぶ静かな場所がありました。

墓地なのは分かりますが、よく目にする墓地とは形態と雰囲気がかなり違い、しっとりとした感じは全くしない、どちらかといえば爽やかな感じのする墓地なのです。

日本の墓地よりも外人墓地の方が、おどろおどろしくないように思うのですが、どちらかといえばそちらに近い感じですが、外人墓地ともまた違っていました。

調べてみると「真田山陸軍墓地」とのことで、近代日本の戦争の名残りでした。

墓標がコンクリートで作られているようで、かなり風化しているものも見られ、色合いからも年月の経過を感じました。

等間隔でビシッと並んでいる墓標を見ると、そういえば軍隊のようで「軍人墓地」だと知れば納得です。

真田山陸軍墓地
真田山陸軍墓地

墓地にこのような表現は不似合いかもしれませんが、そこは「都会のオアシス」といったような場所で、とても静かで町から切り離された空間のようでした。

そこだけ時間の流れがゆっくりと流れているような、止まっているような、そのような錯覚を起こすような所です。

丁寧に管理されているようで草は綺麗に刈られ、大きな木が所々で墓標に優しい木陰を作っていました。

「天空の城ラピュタ」をご覧になった方には分かると思うのですが、竜の巣を抜けて初めてラピュタに辿り着いた時のシーンのような感じです。

目の前に広がる墓標の列と大きな木、穏やかな風、光、影、ゆっくりと流れる時間。

痛ましい戦争の名残りなのに、どうしてこうも美しく感じてしまうのだろうか?

時の流れが全てを美しくして行くのなら、どうして今も世界のどこかで戦争が絶えないのだろうか?

時が痛みを癒してくれるなら、科学の力で悠久の時の経過を体感できる装置を作り、そして全ての人が癒されるのならば戦争などは起こらないのではないのかな?

すべての人に「時の魔法」を掛けて、冷静さを取り戻す時間や、お互いに赦し合う為の時間がゆっくりとあるようにすれば、必要以上に争うことにはならないのかもしれないと想像したりしました。

美しい時間を上手に活用できたら、もっと気持ちのいい人生になっていくかもしれないなぁ。

美しいものを見て腹を立てる人はあまりいないと思います。

たまに鼻につく美しさもありますが、なんでも表裏一体ですから結局は「自分がどちらを選んで生きるか」だけなのかもしれないです。

墓地の中をゆっくりと歩いて回っていたら、「真田山陸軍墓地」のことを説明する看板を見つけました。

公益財団法人 真田山陸軍墓地維持会

真田山陸軍墓地 看板
看板

綺麗に整備されているのは、やはり「人の思い」が繋がれているからだと分かりました。

墓地の一画にはお地蔵様が祀られていて、静かにこの場所を見守っているようでした。

HanaAkari  

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