言葉の小槌74 word is magic 【花と蝶】

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言葉の小槌② 言葉の小槌 〈51~100〉
言葉の小槌 51~100
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私の身近の「銀座商店街」には「花と蝶」という喫茶店がありました。

「花と蝶」からただの昭和懐古になってしまいましたが、「温故知新(古きを訪ねて新しきを知る)」なんて言葉もあるくらいですから。

このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。

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【花と蝶】銀座商店街にあった昭和の純喫茶の懐古|言葉の小槌74

【花と蝶】

私が育った地域の繁華街には「銀座商店街」というこじんまりした商店街がありました。

昭和の繁華街には「銀座~~」といった名前が多く、昭和時代の流行りのネーミングだったのでしょう、地方にも「銀座」はよく見かけます。

それ程、日本中の人が「銀座」に対して憧れていたのかもしれません。

宮崎県から東京に引っ越した知り合いが言っていましたが、東京では「銀座」「ザギン」「六本木」「ギロッポ」と呼ぶ人がいたのが、初めはたまげたそうです。

私の身近の「銀座商店街」には「花と蝶」という喫茶店がありました。

花札を連想させる名前ですが、いわゆる昭和感満載の純喫茶でした。

「ハナチョウ」と呼んでいました。

胡蝶蘭
胡蝶蘭

そこは中はかなり広くて、あの頃でも少し減少傾向にあった暗めの照明に、煙草の煙で薄っすら白く曇った空気が当たり前で、まさに昭和の「王道の純喫茶」でいつもお客が大勢いました。

年頃になってそのような所に行くと大人の一員になったようで嬉しかったのと、格好つけたかったのもありました。

初々しい記憶ですが、あずき色のビロード生地で艶があって、肌触りのいい座席に座り、べっ甲色した半透明の灰皿で煙草を吸うのはちょっとしたステータスのように思えたものです。

あの頃はアイスレモンティーのことを「アイスレティー」、アイスミルクティーを「アイスミティー」なんて言って注文するのが流行っていて、レモンスカッシュは「レスカ」でしたね。

アオスジアゲハ
アオスジアゲハ

昭和人間の悪い癖のような昭和懐古ですが、あのような純喫茶のインテリアは、最近のガラス張りで開放感のあるカフェとは違った落ち着ける場所だったので、もう一度内装の一つとして見直してみる価値はあるように思います。

なんとなく最近のものより経費が掛かるような気がするので、そういった事情もあって減少しているのかもしれません。

昔を懐かしんでおります。

ただ昭和の良さを今でも引き継ぎ、変わらぬこだわりの内装と色目の素晴らしい鉄道がありますので、昭和の心は今後の商売にもまだまだ生かせるんじゃないのでしょうか?

関西に住んでいる方なら分かると思うのですが、「阪急電車」の車両のあずき色といい、昭和の純喫茶の椅子がそのまま車両のシートになったかのような、濃い緑色のビロード生地らしき落ち着きのある座席は、まさに昭和の良さをそのまま継承しているように思うのですが、個人的には「阪急電車」にはずっとこだわってもらいたいです。

私は大阪在住ですが阪急沿線ではないので、阪急沿線の方が羨ましいです。

「花と蝶」からただの昭和懐古になってしまいましたが、「温故知新(古きを訪ねて新しきを知る)」なんて言葉もあるくらいですから。

HanaAkari

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