「漫画・アド・アストラ」 カガノミハチ著 を読んで

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〈アド・アストラ〉読書感想文 〈漫画本〉作品を読んで
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ずっと気になっていた〈カルタゴ〉の英雄〈ハンニバル〉が主人公で、申し分なしに楽しめました。〈ローマ〉の〈スキピオ〉との対比が良かったです。

私の場合、この漫画を読むきっかけは「アド・アストラ」の題材に非常に興味があったからです。

カルタゴの英雄〈ハンニバル〉とライバルのローマの〈スキピオ〉を主役にした歴史漫画でした。

ほとんど高校に行かなかった私が、まだ比較的通学していた高校一年生の時の世界史の授業で〈ハンニバル〉という名前を、世界史の先生に植え付けられてしまったまま、変な記憶だけがずっと残っていました。

学校の授業のことなどほぼ記憶に残っていないのに、世界史の先生が〈ローマ〉と〈カルタゴ〉間で起こった「ポエニ戦争」では、〈ハンニバル〉は象に乗ってアルプス山脈を越え〈ローマ〉に攻め入ったのですと、嬉々として話していた姿を忘れることが無かったのは不思議に思います。

目を輝かせ、生き生きとその話をされていた先生の姿勢によるものなのでしょうか?

ほとんど誰も真面目に聞いていないのに、とても楽しそうでした。

カルタゴの英雄〈ハンニバル〉、〈象〉に乗って、〈アルプス山脈〉を越え、〈ローマ〉に攻めた…

もしかしたら〈象〉があることが強い記憶となって残った要因の一つではないかと思いつつ、そんな古い記憶のカケラを漫画で楽しみながら、歴史の流れも知ることができたのは一石二鳥の出来事でした。

ゾウ

また内容と共に、画風が好みだったことも功を奏しました。

上手いですし絵力が凄いと思います。

〈ハンニバル〉と〈スキピオ〉二人の天才同士の戦いですから、武力一辺倒の戦争物語ではなく、戦場以外での水面下の戦いも見どころでした。

心理戦の要素は登場人物たちの言葉の端々にも表れていました。

俺たち凡人はそうやって何かを諦めて、ようやく大人になっていくのさ。

運命とは大河のようなものだ。道を正すため遡ろうと足掻いても結局、この身をゆっくりと押し流してゆく。

漫画「アド・アストラ スキピオとハンニバル」全13巻

カルタゴ

紀元前三世紀から二世紀にかけて三回に渡って行われた、「ローマ」と「カルタゴ」の戦争が「ポエニ戦争」です。

おもに「第二次ポエニ戦争」を舞台にしている物語が、漫画「アド・アストラ」です。

〈ハンニバル・バルカ〉の父〈ハミルカル・バルカ〉が、「第一次ポエニ戦争」に敗れる場面から始まり、子供だった〈ハンニバル〉が成人して、〈アルプス山脈〉を〈象〉に乗って越え、イタリア半島〈ローマ〉に攻め込んでいきます…

運命の輪が回り、〈ハンニバル〉と対峙していく〈スキピオ〉、その結末までの物語でした。

HanaAkari

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