「墨子よみがえる」 半藤一利著 を読んで
私が〈墨子〉を気に入ったところは、戦争を仕掛けないけれども、攻めてきたら守るといった姿勢があるところであり、普段は善人であっても人は、一度戦争になってしまうと我を忘れてしまい鬼畜と化してしまうから、戦争を起こさないように努めることが大切なのだと…
「土の学校」 木村秋則・石川拓治著 を読んで
本当は大地がその土壌に育つ植物を決めるのが筋なところを、人間に都合の良い作物を作るのですから不調和が起こって当然であり、そことどう上手く折り合いを付けていくのか?
「能から紐解く日本史」 大倉源次郎著 を読んで
能面のイメージが強くあり、能は「観阿弥」「世阿弥」が創った日本の伝統芸能という知識から、てっきり完全にメイドインジャパンの文化だと思っていたのですが、この書籍を読んでみると全く違った世界が見えてきました。目から鱗が落ちる内容でした。
「始皇帝 中華統一の思想〈キングダム〉で解く中国大陸の謎」 渡邉義浩著 を読んで
日本人の感覚からすると中国という国は不思議に映りますが、そこには秦の始皇帝からの文化的な脈絡があるのだと教えてくれました。漫画「キングダム」と照らし合わせることで双方が引き立て合うので、素晴らしい錬金術が起こったみたいです。
「瀬戸内少年野球団」 阿久悠著 を読んで
昭和を代表する作詞家、阿久悠氏の作品だったとは。品がないのは確かですが、陰湿さがなく人情があるから汚い言葉が開けっ広げになのも気にならなず、はっきり言って滅茶苦茶面白かったです。
「キャプテンハーロック」 竹内清人著|原作:松本零士|ストーリー:福井晴敏 を読んで
「キャプテンハーロック」…私には懐かしい響きです。この物語がオリジナルストーリーなのか、原作の漫画に近いものなのかすら分からいながら、物語の宇宙世界には、案の定没入することになりました。
「永遠のタージ」 清水義範著 を読んで
優美さの極みのような「タージ・マハル」からは想像も出来ない、〈ムガール帝国〉の壮絶な歴史がありました。また、皇帝と共にその時代を生きた女性たちの姿が、この物語の心髄だったのだと思います。
「夢をかなえる未来をひらく鍵|イマジナル・セル」 はせくらみゆき著 を読んで
「イマジナル・セル」とは蛹が蝶になる時に、蛹の体内に出現する細胞のことで「成虫細胞」と表現される、ある種の専門用語のようです。この細胞の役割と、そこで起こる現象に着目して「人の向かうべき未来」へのヒントが発想されたみたいでした。
「人は死なない」 矢作直樹著 を読んで
タイトルを一見するとスピリチャル本のような印象を受けますが、医者だった矢作直樹氏がこの書籍を書いた動機は、目に見えないものを受け入れることが難しいのだけれど、何か気になっている、もやもやしてる人へ何か参考になれば…という思いがあったのではないかと思いました。
「天の調べ」 芹沢光治良著 を読んで
ほんのりとした春の陽気に心嬉しくなるような、やさしさに包まれました。それはこれまでに読書で感じたことのない感覚でした。
「神の計画」 芹沢光治良著 を読んで
頭で考えても理解出来ないことですが、この本の中では「良心」こそが「親神」様から預かっている部分だという解釈があったので、分かりやすく受け入れやすいものでした。
「阿久悠と松本隆」 中山右介著 を読んで
「阿久悠と松本隆」この二人は昭和を代表する作詞家で、私は阿久悠氏の作詞した曲が絶頂期だった頃は、まだ幼すぎて直接の記憶は少ないですが、松本隆氏がそれに続いて時代を席捲する頃の曲は、直接の目撃者だと思います。
「檸檬」 梶井基次郎著 を読んで
「檸檬」を書いた時の作者は、陰よりでバランスを上手にとっていたのではないのかなと思いました。短い小説ですが、非常に情緒がある素晴らしい作品だと思います。
「前世は自分で診断できる」 秋山眞人著 を読んで
前世のことを知り、いまを生きることに生かしましょうというのが、この「前世は自分で診断できる」のテーマのように感じました。場所やパワーストーンの好みで前世が判断できるという話がありました。
「葉隠武士道」 松波治郎著 を読んで
「武士道」の精神は、ぬるま湯で育った私には、研ぎ澄まされていて厳しく感じることが多いのは事実ですが、ギリギリですが何処かで共鳴する部分もあります。やはり、薄れていく日本人の大切な心が「葉隠武士道」にはあるみたいです。