「私にとって神とは」 遠藤周作著 を読んで
「神というものは対象ではなく、その人の人生の中で、その人の人生を通して働くものだ」この表現には震えるものがありました。背中を後ろから押してくれている働きであって存在ではないと。
「死海のほとり」 遠藤周作著 を読んで
微熱が出そうなくらい言葉に力が籠もっていました。今は信仰は無いと言いながら、イエスのことが忘れられない、ずっと気になっているその矛盾と真正面から向き合い、自分の気持ちに決着をつける為に、イエスの足跡を追い死海のほとりへと訪れたようです。
「キリストの誕生」 遠藤周作著 を読んで
遠藤周作氏の「イエス・キリスト」像は、人間「イエス」が愛の神を身近な人々に伝えながら、最後には現世的な「救世主」を求めていた人々に見限られ、裏切られて処刑される顛末に転換点があったという発想にあるように感じました。
「こころの不思議、神の領域」 遠藤周作著 を読んで
宗教者、精神学者、心理学者、農科学者と幅広い人脈との対談なのですが、遠藤周作氏はそれらすべてが、突き詰めていくと神の領域に繋がるものだと考えているように感じました。
「イエスの生涯」 遠藤周作著 を読んで
「イエスの生涯」は、遠藤周作氏のフィルターを通して表現された「聖書」物語でした。言葉が理解できますし、私個人ではチンプンカンプンになってしまうであろうことも、解釈してくれているので、普通に物語として楽しむことが出来ました。
「深い河」 遠藤周作著 を読んで
読書をしながらこれ程に、震える感覚を覚えた作品は珍しいものです。「深い河」がインドのガンジス河のことであり、私がまだ若かった頃に実際に物語に登場する場所に訪れたことがあることが大きく影響しているのは確かだと思います。