このブログは私がバックパッカーとして、2000年11月~約半年の間に二度目のインド・ネパールの旅で訪れた仏教聖地を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【霊鷲山】ハゲワシの頭と蓮華の花の聖山|旅の玉手箱 仏教聖地編-4
【霊鷲山】
この山は釈迦が初めて「法華経」を説いた場所として、特に「法華経」に関係の強い仏教徒にとって、とても重要な山です。
〈ラージギル〉の町の東に鎮座し、ハゲワシの頭の形に似ているということから〈霊鷲山(りょうじゅせん)〉と名付けられたそうです。
ハゲワシに似た霊山ということでしょう。
山頂で御来光を拝みながらお勤めをするため、夜明け前から登頂を開始しました。
〈サールナート〉の〈日月山法輪寺〉のお坊さんに同行していたので、〈ラージギル〉では〈日本山妙法寺〉に宿泊させてもらっていました。
そちらの計らいだと思うのですが、暗い山道は危険なので警察の方が同行してくれました。
暗くて足元が危険という以外にも、野党出現の危険がまだあったからなのか、もしかしたら特別な許可を得てそのような時間帯に登らせてもらったのかもしれません。
色々な計らいのお陰だったのは確かです。
夜明け前には山頂に到着しました。
山頂は人の手によってレンガで台座のように造られていました。
周囲を低い壁で囲まれていて、そろらく祈りの台座なのでしょう。
日が昇る前からお題目を唱えていると、朝日が昇ってきました。
感無量の清々しい夜明けでした。
下りしなに僧侶が修行した岩宿の説明を受けましたが、修行の地でもあったようです。
泥の中から泥に染まらず綺麗な花を咲かせるのが、人間の真骨頂なだそうです。
〈ラージギル〉にはインドでは珍しく温泉がありました。
私がインドで温泉に出会ったのは〈マナリー〉と〈ラージギル〉だけです。
水シャワーの日々を送っているとお湯の有り難さが分かり、温泉ともなると日本では当たり前でもインドでは格別の喜びになりました。
インドの温泉では日本のように全裸で入浴できませんから、下着を穿いたままお湯に浸かりました。
短所は浴槽が深くて、腰を床に下ろしてくつろぐことが出来ないことです。
長所を挙げますと、レンガ積みされた造りが遺跡のような感じがして乙だったこと、高い壁に囲われていましたが、源泉かけ流しの露天風呂だったことです。
HanaAkari