旅の玉手箱【チョリチョリ/Chori Chori】〈インド雑学編-41〉

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このブログは私がバックパッカーとして、2000年11月~約半年の間に二度目のインド・ネパールの旅で訪れた仏教聖地を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【チョリチョリ/Chori Chori】ヒンディー語、意味は「こっそり」|旅の玉手箱 インド雑学編-41

【チョリチョリ/Chori Chori

ヒンディー語で「チョリチョリ」という言葉があります。

ボリウッド映画を見ているとセリフにもよく出てきて、聞き取りやすく耳に残る単語です。

日本語では「こっそり」という意味ですが、使い方には幅があるような感じもします。

この使い方が正しいのかどうかは分かりませんが、インドに在住していた高齢の日本人のお坊さんは、「くすねる」「万引き」のような意味でも使っていたように思います。

サールナートにあった日本寺に滞在させてもらっていた時でした。

誰でも敷地内に自由に出入り出来ましたから、近所の子供たちも毎日のように見かけました。

貧しいとこの子供たちなので、中には悪さをする子もいて、隙あらば何かをくすねる者もいました。

お坊さんはそんな時「チョリチョリ ナヒーン」とよく言っていました。

ナヒーンはNOという意味ですから「くすねるのはダメ」と、諭ていたのでしょう。

果たして正しい使い方かどうかは別として、意味は伝わるような気がします。

インド 牛

インド人と日本人の感覚の違いに驚いたこと。

日本では何かをくすねる行為は当然悪いことになりますが、インドでは日本程、悪い行いだというような感覚が無かったのではないのかと思うのです。

持っていない者が持っている人から譲り受けるのが、当たり前みたいな感じがあるように感じました。

私は汽車の中で自分の感覚ではあり得ないような、インド人の行動を目撃したことがあります。

新聞紙を読んでいたあるインド人が、読み終えた新聞紙を座席の横置いていたら、近くにいた別のインド人がおもむろにその新聞紙を取り読み始めたのです。

全くの赤の他人が一言も無しに、誰かの新聞紙を読み始めることがまかり通るのが不思議でした。

せめて一声掛けるとかありそうなものですが、親しくなったインド人にそのことについて尋ねてみると、インドではそれが普通だと教えてくれました。

サドゥー

新聞紙のような高価でないものは特にそうで、読み終えた新聞紙のように用が済んだモノを必要とする人が使用するというのは当たり前のことでしょう、何かおかしいことですか?と逆に尋ねられて、何か教えられたような気がしました。

インドと日本ではそれ程に感覚が違うようです。

その最たるものにこういったものがありました。

日本では人に迷惑を掛けないように気を回しますことを前提に行動しますが、インドでは人が生きていく上で迷惑は掛かるのものだということが前提にあるようです。

当然、まるで違った風習になりますから、驚くことが多かったです。

慣れるまでは非常識も過ぎると腹が立つことだらけでしたが、それは私が育った環境での価値観で考えたらそうなるだけで、インド人からしたら変な事を言っているのはこちら側になるのですからとても不思議です。

HanaAkari

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