言葉の小槌113 word is magic【右向け右】

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言葉の小槌③ 言葉の小槌〈101~150〉
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「前へなられ」「右向け右」「左向け左」「全体止まれ」、懐かしいやら、恐ろしいやら。

必要だと思ったら「右向け右」と号令を掛けられても、左を向くことも大事かもしれません。

COVID-19の出現によって、「同調圧力」が話題になりました。

このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。

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【右向け右】同調圧力に屈せず左を向けるのか?|言葉の小槌113

【右向け右】

小学生の時に運動場などで整列をする時がありましたが、あの頃は言われた通りにしないと怒られるので、ただそれだけで言われた通りに整列していました。

「前へなられ」「右向け右」「左向け左」「全体止まれ」

懐かしいやら、恐ろしいやら。

前にならえ
前にならえ

集団行動において統制は大事ですが、ちょっと軍隊みたいな感じが苦手なのと、みんながみんな何の疑いもなく言われた通りに行動することは、果たして正解なのだろうか?と疑問を感じます。

同じ船に乗っているのだから、当然みんなで協力しあってこの船を進めるんだといった感覚なのでしょうが、もしその船が泥船だったらどうなるんだろう?

その船に乗ることを自分の意志で決定し、自分の責任において乗ったのなら、沈んでも仕方なしと思えるのでしょうが、誰が決めたのかも分からない違和感のあるルールに従って、沈んでしまったら何を恨めばいいのでしょうか?救いがないように感じます。

避難訓練に参加しましたが、決められた手順に従ってマニュアル通りの避難練習をしました。

非常口を認識できたことは良かったことです。

でも緊急時に点呼だとか、なんだかんだとやっていたら「死んでしまうわ」と率直に思いました。

私は命に関わる重大なことは自分で決めて、自分の責任で行動したいところです。

ひねくれたことを考えていないで、黙って言われた通りにこなしておけばいいんだと、思われるんだろうな。

東日本大震災の時には、校庭に一時避難して待機している間に津波が襲ってきて、多くの若い命が失われたということがあったようです。

すぐ側の高台に避難した人は僅かだったようです。

必要だと思ったら「右向け右」と号令を掛けられても、左を向くことも大事かもしれません。

夏目漱石の「草枕」の冒頭を思い出します。

山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

とかくこの世は住みにくい。

「草枕」冒頭文 夏目漱石:著
夏目漱石
夏目漱石

「同調圧力」よりも「尊重性」を大切にしたい。

COVID-19の出現によって、「同調圧力」が話題になりました。

「同調圧力」とは、少数意見、少数派の人を多数派に合わせるように、プレッシャーを与えて暗黙のうちに多数派に強要することです。

マスクの着用の賛否で、一躍有名になった言葉のように思うのですが、全てがネガティブで、良くないということではないと思うのですが、「マスク警察」や「自粛警察」のような行為は「同調圧力」が行き過ぎた方向に向かったように感じました。

同調圧力

物事の良し悪しは何でもバランスが重要なんだと思います。

ただ、人それぞれで価値観が違い、基準となるモノサシが違うので厄介なのでしょう。

やはり少数派は肩身の狭い思いをするのかもしれません。

でもそういった方々ほど、暗黙の苦しみを感じながらも精一杯生きていると思えますので、人に対して優しく接することができるでしょうし、相手を排除するのではなしに、尊重することができるのかもしれません。

ツユクサ

私は圧を掛けて自分の思い通りにするよりも、相手を尊重してお互いを尊重し合うことで、行き過ぎた「同調圧力」が、調和のとれた「協調性」になると信じたいです。

相手のことを「尊重」するという言葉は美しく、よく耳にしますが、本当に「尊重」することが出来ていないから、人の行為としてとても醜く、えげつない、極端な出来事が絶えないのかな?

「同調圧力」どころでない「征圧」しようとする行為も目立ってきているのも、悲しいことです。

HanaAkari

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