「漫画・ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ」 小泉吉宏著 を読んで

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ブッタとシッタカブッタ〈読書感想文〉 〈漫画本〉作品を読んで
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「ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ」上巻を読んで

可愛いブタたちが、すっとぼけた感じを装って的を得た辛辣なことをシレっと言っています。

四コマ漫画を舞台にして仏陀もどきの〈ブッタ〉や、〈シッタカブッタ〉〈カイカブッタ〉など、ブタのキャラクターに教えられることがいくつもありました。

イライラを解消するのは簡単だ。→原因を取り除けばいい。→原因を探さないで泣きわめくのは心が幼い。

核心を突いているので、ドキッとしてしまうのですが、おどけたブタたちの愛嬌で反発心が起こりにくいのがいいと思いました。

文字ずらだけだと「ナニ~!心が幼いだと~!」となって、虫の居所が悪かったりするとプンプンしてしまうかもしれませんから。

「何だと~!ブタのくせに生意気なぁ~!」

こんな気持ちが起こるメカニズムを、かる~く解説してくれているのが、「ブッタとシッタカブッタ 命のオマケ」だと思います。

豚に真珠

「ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ」下巻を読んで

上巻に比べて少し踏み込んだ内容になっているような感じがしました。

その一つに「パターンで見る」という章がありましたが、パターンで見る利点と弊害を両方説明されていて、パターンで見ていることを自覚すると、パターン以外の見え方があることに気が付くといった内容のお話の数々が興味深かったです。

パターンは悪いのではなく有用だけれども、パターンに囚われてしまうのはいかがなものか?

パターンにはめると楽だけれども、そのパターンだけで本当に良いのか?

パターンを外すにはパターンを知る必要がある。

こんな感じのことを、愛嬌のあるブタさんらが名演してくれました。

キャラクターの中でも仏陀もどきのブタの〈ブッタ〉が、お茶をすすりながらボソッと核心に触れる発言をするのが、まさに山寺の和尚さんみたいで可笑しかったです。

てるてる坊主

HanaAkari

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