このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ガンガー】ガンジス川の女神崇拝|旅の玉手箱 インドの神様編-16
【ガンガー】
ガンジス川の〈女神ガンガー〉は、ヒンドゥー教徒にとってもっとも敬愛されている女神といっても過言ではないように思います。
ヒンドゥー教徒にとって、一生に一度の悲願として〈ガンジス川=ガンガー〉の流れに身を浸し、沐浴出来ることは、この上ない至福の行為になるようでした。
身を清め、穢れを祓い、死ねば灰になって〈ガンジス川=ガンガー〉に流されて一生を終える、〈女神ガンガー〉の懐に抱かれて…
人々は一切合切をその流れに委ねるのです。
酸いも甘いも清濁すべて、どんな罪も苦しみも包括しながら〈女神ガンガー〉は悠々と流れていきます。
ガンジス川中流域にあるヒンドゥー教の聖地〈バラナシ〉には、日々多くのヒンドゥー教徒が沐浴に訪れていましたが、とても印象的な光景でした。
〈女神ガンガー〉は天界から地上に降りる際に、中継場所として〈シヴァ神〉の頭上に降りました。
ガンジス川上流域に〈ハリドワール〉という、ヒンドゥー教の聖地があります。
元々、天界の川だった〈ガンガー〉が、地上に降りた伝説の場所が〈ハリドワール〉です。
しかし、天界の川〈ガンガー〉が直接地上に降りると、膨大なエネルギーによって地上を破壊してしまうので、一旦〈シヴァ神〉の頭の上に降り中継することで、勢いを緩める必要があったのだとか。
よって聖地〈ハリドワール〉は、〈女神ガンガー〉と〈シヴァ神〉にまつわる聖地として崇拝されています。
ちなみに〈女神ガンガー〉の姉は〈女神パールヴァティー〉で、〈シヴァ神〉の妻です。
〈女神ガンガー〉と〈シヴァ神〉は義理の兄妹ですね。
HanaAkari