旅の玉手箱【聖音オーム】〈インドの神様編-10〉

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旅の玉手箱 〈聖音オーム〉 旅の玉手箱〈インドの神様編〉
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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【聖音オーム】宇宙音を讃える日常|旅の玉手箱 インドの神様編-10

【聖音オーム

長い歴史を持つインドでは優に3000年以上前から、精神性の文化が尊重されていたようです。

「ヴェーダ」と呼ばれる宗教的な文書が残されており、その流れからバラモン教が発生し、後のヒンドゥー教へと繋がりました。

聖音〈オーム〉は、宇宙の根本原理を象徴するものとされ、全てを包括する何か、人知を超えたX(エックス)のような抽象的な概念を音で表現したような感じです。

シンボル化もされていて、なんとなく神聖なものを感じさせられる文字の形が不思議です。

オーム
オーム

私がインドで直接感じた印象は、神様の名前の冠としての音のようでした。

例えば、「オーム・ナマ・シヴァーヤ」=「私はシヴァに従います」

シヴァ神を讃えるマントラです。

またボリウッド映画にも宗教音楽は組み込まれていることが多く、私が一番好きになったインド映画の「Kuch Kuch Hota Hai 〈クチ・ュクチュ・ホタ・ヘイ〉」でも、ちょうど良いアレンジで宗教的な音楽を使ったシーンがありました。

そこで使われていたのが「OM JAI JAGDISH HARE 〈オーム・ジャイ・ジャグデッシュ・ハレ〉」というマントラでした。

ヴィシュヌ神を讃えています。

〈オーム〉=〈聖音〉という大層な肩書で、もちろん宗教的な重みはあるのでしょう。

しかし私には〈聖音オーム〉は、インドの人々の日常に普通に根付いているような感じがしました。

オーム

仏教にも〈聖音オーム〉の発想は引き継がれています。

日本にも〈聖音オーム〉は伝わっています。

仏教に取り入れられた経緯で、特に密教の中に分かり易く引き継がれています。

「真言」=「マントラ」に「オン・~~・ソワカ」というフレーズをよく聞きますが、~~の所に、如来や菩薩の名前が入ります。

これには「オーム・ナマ・シヴァーヤ」=「私はシヴァに従います」と近い意味合いがあります。

「オン」=「オーム」で、「ソワカ」は古代インドの言葉サンスクリット語の「スヴァーハ」の変形で、意味は「幸いあれ」「成就あれ」です。

チベット密教では「オム・マニ・ぺメ・フム」というマントラがポピュラーです。

オムマニぺメフム
オムマニぺメフム

チベット仏教においてもっともよく唱えられているマントラが「オム・マニ・ぺメ・フム」ですが、頭の部分は〈聖音オーム〉で〈観音菩薩〉を讃えるマントラですが、「オム・マニ・ぺメ・フム」には万物を包括するオールマイティーな印象があります。

HanaAkari

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