旅の玉手箱【ナーガ】〈インドの神様編-8〉

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旅の玉手箱 〈ナーガ〉 旅の玉手箱〈インドの神様編〉
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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【ナーガ】龍の祖先はコブラだった⁉|旅の玉手箱 インドの神様編-8

【ナーガ

インド滞在中に、蛇の神様〈ナーガ〉の彫像は博物館ではよく見かけましたが、町中ではあまり見なかったです。

現代のヒンドゥー教より前のバラモン教の時代に、よく崇められていたようで、古い形式の神様という印象です。

古い時代の蛇神は、現代でもシヴァ神の首にネックレスのように巻き付いて一体化し、シヴァ神の一部として存在感は残しています。

シヴァ

〈ナーガ〉の元々のモデルは毒蛇〈コブラ〉のようで、異様な容貌、猛毒を持つ牙などから畏怖するものとして、古代の人々の信仰に繋がったということです。

〈不死〉と〈生命力〉の象徴でした。

〈ナーガ〉のモデルが〈コブラ〉だとすると、〈ナーガ〉の彫像が〈コブラ〉が鎌首をもたげた時の形状で表現されているのも納得できます。

首が何本にも分かれたりしているものもありますが、基本的なデザインは決まって〈コブラ〉の頭のような形で、私は観葉植物のモンステラの葉を連想します。

仏像

〈ナーガ〉は中国に渡り、〈龍〉となりました。

古代ではインドの文化は、東南アジア、中国へと伝わりましたが、仏教はその代表例でしょう。

宗教的な思想は東方へと伝播していったようで、インドの神様は中国を経て日本にまでやってきました。

それぞれの土着の信仰などと結び付いて、変容しながら各地に定着していったことを知ると、何だか楽しく思います。

〈インドコブラ〉から生まれた〈ナーガ〉ですが、中国に渡った時に風土の違いから〈龍〉に変わったという説があります。

ナーガ

中国には〈コブラ〉が生息していないので、イメージしにくかったからだと推測されています。

ですから土着の文化と融合して〈龍〉が誕生したとのことですが、まさか〈龍〉の祖先が〈コブラ〉だとは思いもしませんでした。

コブラ

日本では〈龍〉といえば「水」を司る水神のイメージがあります。

ただ時に〈龍神〉と〈蛇神〉は同一視されますが、根源が〈コブラ〉だとすると、あながち間違いではないようです。

HanaAkari

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