「小公女」 フランセス・ホッジソン・バーネット著 を読んで

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小公女〈読書感想文〉 〈外国人〉作品を読んで
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インドから始まるシンデレラ物語に、不覚にも感動していました。

子供の頃に世界名作劇場シリーズのアニメーションを、何気に見ることがルーティンになっていた時期があります。

「小公女セイラ」もその一つでした。

この世界名作劇場シリーズと日本昔話のアニメ―ショーンは、あの時代に子供だった世代には、誰しもが触れることになった、さりげない教育ものだったと思います。

もちろん私も好んで見ていたのですが、漠然とした記憶はあるものの、どのような物語だったのかが思い出せませんでした。

人生に一時停止機能はなく、知らない間に年齢を重ね、昔のことを思い返すようになると、なぜかそういった些細な記憶の断片が気になることが増えました。

気になったらそれを楽しみにしてしまおうという試みで、昔触れたことがある物語を改めて読んでみたりします。

また「小公女」の物語は冒頭にインドでのエピソードが出てきますので、インド好きの私には嬉しいことでした。

フランス人形

「小公女」のような児童文学の展開は、単純明快で分かりやすいのですが、善人は必ず報われるというお決まりの展開が見えてしまった辺りで一度、冷めた気持ちになってしまったことを正直に告白したいと思います。

この手の物語は必ずといっていいほど、主人公は人としてお手本のような存在で魅力的であるのですが、あからさまに人間の屑のような人物に虐げられて不遇な時期を過ごします。

悪者役は露骨に嫌な人物を演じますからとても不愉快なのですが、最後にはどんでん返しが起こり、必ず最後に愛は勝つ展開に胸がすくようになっています。

ただ、この物語の主人公セイラには、非常に驚かされました。

お決まりのパターンの話だと冷めた目で見ている私でしたが、セイラのこれでもかと言わんばかりの正直な心、純粋な善の心、優しくあるためのひたむきな努力が、私をいつしか澱みから目覚めさせていたのです。

つまり、セイラの言動に感動していたのです。

いかに自分が薄汚れているのかを再認識させられました。

ヒロインのセイラの天然な感じも好きでした。

天然で純粋な心には、邪まな心は太刀打ちできないようです。

無料の電子図書館「青空文庫」について

シンデレラ

インターネットの電子図書館が「青空文庫」です。

「本を電子化して、誰でも読めるようにしておくと面白い」という考えから始まった取り組みで、ボランティアの方々のお陰で成り立っています。

著作権が消滅した作品が集められますので古い作品が中心になりますが、古典の名作が無料で読めることは本当にありがたいことだと思います。

日本の名立たる文豪の作品が軒並み揃っていますし、どの時代になっても色褪せない機知に富んだ作品は、後世まで残していきたいものですので、読みたい時に誰でも読めるという発想と、その取り組みは素晴らしいの一言に尽きます。

様々なテキストで読むことができるようですが、私は愛用している電子書籍〈ブックライブ〉で無料で購入できるのでそちらで読んでいます。

実を申しますと〈ブックライブ〉で0円で購入できる書籍を発見したことから、「青空文庫」の存在を知りました。

〈ブックライブ〉も有料の同じ書籍を取り扱っているにも関わらず、「青空文庫」が読めるように取り計らってくれているのにも好感が持てます。

良い発見をしました。

HanaAkari

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