「母を尋ねて三千里」 アミーチス著 を読んで

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読書感想文〈母を尋ねて三千里〉 〈外国人〉作品を読んで
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大切なものは色褪せないのだと、勇気と感動が甦りました。

小説としては初めて読んでみました。

子供の頃、読書感想文の題材で、「クオレ」という物語を読んだ記憶はありますが、内容は憶えていませんでしたし、「母を尋ねて三千里」の話はその物語の一部だということも知りませんでした。

「母を尋ねて三千里」という単体の作品だと思っていましたが、それは子供の時に見たテレビアニメの「母をたずねて三千里」の影響でしょう。

非常に面白くて夢中になって見たものです。

懐かしくもありこの物語を読んでみると、おおまかのストーリーは同じですが、アニメはかなり着色した物語になっていたことが分かりました。

実際の物語はかなりシンプルでした。

地球儀

イタリアから南米に出稼ぎに出た母からの便りが途絶えたことから、母を想うマルコはお母さんを尋ねに単身南米に向かいます。

船で一カ月の長旅のということからして、いかに過酷な挑戦だったろうと想像すると、マルコの不安な気持ちが伝わってきました。

よく決心できたなぁ~と、その勇気に胸を打たれます。

さらには南米に到着してもいるはずの場所に母の姿はなく、教えてもらった情報を頼りに母を探しに遠く離れた奥地へ向かい、すれ違い、また立ち上がって進むマルコの姿には勇気をもらい感動します。

そして出会った人々に助けられながら、マルコはやり遂げるのです。

どれだけ時代が移り変わっても、人として大切なことは不変で、素晴らしいものは不朽だということを思い出させてもらいました。

母の胸に

以前に読んだことのある作品を、改めて楽しむという遊びを見つけました。

昔に読んだことのある作品を、時間が経過して価値観や人生観にも以前とは違いがある今、再度読み直してみることが私の一つの楽しみです。

大半のものは内容は忘れてしまっていて、タイトル名と作者だけが記憶に残っている場合がほとんどですので、以前とは違う自分が新しい作品を読むような感じになることが楽しくて、私の遊び心に火を灯してくれました。

久しぶりに読み直してみると、忘れていたはずの内容が思い出されたり、その作品を読むに至った経緯なども思い出され懐かしさも堪能できます。

まさに一石二鳥のささやかな趣味を見つけた気持ちです。

また今では、著作権が消滅した作品が「青空文庫」という電子図書で無料で読むことが出来るので、大変ありがたいことです。

「青空文庫」とは

インターネットの電子図書館が「青空文庫」です。

「本を電子化して、誰でも読めるようにしておくと面白い」という考えから始まった取り組みで、ボランティアの方々のお陰で成り立っています。

著作権が消滅した作品が集められますので古い作品が中心になりますが、古典の名作が無料で読めることは本当にありがたいことだと思います。

日本の名立たる文豪の作品が軒並み揃っていますし、どの時代になっても色褪せない機知に富んだ作品は、後世まで残していきたいものですので、読みたい時に誰でも読めるという発想と、その取り組みは素晴らしいの一言に尽きます。

様々なテキストで読むことができるようですが、私は愛用している電子書籍〈ブックライブ〉で無料で購入できるのでそちらで読んでいます。

実を申しますと〈ブックライブ〉で0円で購入できる書籍を発見したことから、「青空文庫」の存在を知りました。

〈ブックライブ〉も有料の同じ書籍を取り扱っているにも関わらず、「青空文庫」が読めるように取り計らってくれているのにも好感が持てます。

良い発見をしました。

HanaAkari

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