このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【タガメ】タイでは食用の昆虫食でした。|旅の玉手箱 食べ物編-5
【タガメ】
タイでは屋台でタガメの佃煮が、おつまみのように売られていました。
タイの屋台はバラエティーに富んでいて、様々の食べ物が売られていましたが、昆虫の佃煮は珍しかったので、強く印象に残っています。
フルーツの串刺しや、焼き鳥、唐揚げなど、日本の味とほとんど変わらなかったと思います。
タガメの味は日本で食べる佃煮のような味付けでした。
醤油をベースにした甘辛いタレの味です。
ローカルバスで長距離を移動した時のことですが、長距離を走るバスは大きな町のバスターミナルで、少しの休憩時間があり、その間にトイレに行ったりします。
バスが停車すると窓の外に、おつまみになるような飲食物を売りに来る「売り子」がやってきました。
それまでに屋台で何度も見たことがあったタガメの佃煮を、少女が売りに来たので、一度は食べてみようかと思い購入しました。
日本では絶滅危惧種のタガメが食用されていることには驚きましたが、好奇心の方が勝ったのでした。
佃煮系統の味ですら、タガメ自体の味はほとんど分かりませんし、見た目を除けば普通に食べることができました。
意外に美味しかったのですが、素直に認めたくない感情もありました。
タガメ以外でも韓国の屋台で売られていた蚕や、日本のイナゴの佃煮も食べたことがありますが、どれも味に対しての拒否感はなく、食べることは出来ましたが、見た目の先入観で味覚にマイナスに働くことはあるかもしれません。
またタイではそうでしたが、タガメの佃煮の横で焼き鳥を売っていたら、焼き鳥を選んでしまいませんか?
私は他に食べる物が選べる時に、あえて昆虫を選べるような性格ではないということが分かりました。
昆虫食について
栄養価が高い
昆虫の栄養価は非常に優れているようで、低脂肪の良質なタンパク質が摂れ、その他ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富なので、食品としての栄養価は良質です。
タンパク質は牛肉の約2倍あり、少量でしっかりとした栄養が接種することができるようです。
今後予想される世界の食料危機の解決策になる可能性
昆虫は容易に養殖ができ、個体数を増やすことができるので、現在の家畜の牛や豚などを育てるよりも効率的で、地球の環境破壊と一つとも見られている畜産のあり方に、新しい風を送り込める可能性があるようです。
バッタを食べれば合理的?
イナゴは農作物を食べてしまうので、イナゴを捕食して食べることで、農作物の被害は抑えられ、かつ良質な栄養補給にもなりますので、一石二鳥のように思います。
世界では広大の地域がバッタによる被害を受ける「蝗害(こうがい)」が大問題になることがありますが食用に活用すれば、いいように思いますが、自然に大発生したバッタの大群にはお手上げなのかもしれません。
外来生物の定着で問題になっている、アメリカザリガニやブラックバスも食べると美味しいと聞きますが、野生種はコントロールができませんので、理屈では一石二鳥と思っていても、実際にはなかなか駆除と兼ねて広く食用利用にするのは難しいみたいですね。
人の価値観が変われば、何でも変わっていきますから、昆虫食がもっと広がっていくには、人の価値感に変化が出た時のようにも感じます。
HanaAkari