「年に一度だけ織姫と彦星が、カササギの背に乗って天の川を渡り再会することができる、一夜」
「私は七夕の時期になると必ず思い出し、見たくなる映画があります」
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【星伝説】中国と共通の文化と伝説に願う七夕の夜|言葉の小槌29
【星伝説】
7月7日。
七夕の夜は夢と希望の一夜ではないでしょうか?
切なさも感じます。
「七夕」は中国から伝来した星の伝説が日本の文化と混ざり合って、日本流の「七夕」の風習として現在も受け継がれている素晴らしい文化だと思います。
年に一度だけ織姫と彦星が、カササギの背に乗って天の川を渡り再会することができる、一夜。
非常に切なくもありますが、純粋に喜びはひとしお大きいことでしょう。
伝説と呼ばれる物語は洋の東西を問わず、物語の美しさの中に切なさ、悲しみ、残酷な一面を含んだものが多いようですが、そういった辺りが心に刺さってくるので伝説として語り継がれていくのでしょうか。
「七夕」の伝説も本当のところ残酷なお話です。
愛に溺れて全く仕事をしなくなった織姫と彦星が天帝の怒りを買い、強制的に天の川を隔てて離れ離れにされ、一年に一夜だけの再会を許されるという物語ですが、美しさの背景には天帝の厳しい「愛の鞭」を感じますが、織姫、彦星、天帝の三者共に痛みを伴っています。
勤勉に働くことの大切さを教えているようですが、「愛の鞭」を振るった天帝にもあえて悪者を演じることでの苦しみもあるでしょうし、そういう風に見れば織姫、彦星は悲劇の主人公だけではなく加害者ともいえます。
いずれにせよ背後に「愛」が無ければ、ただの嫌がらせになってしまいますので、年に一度の再会が救いとも映りますが、あまりに切ないです。
私は七夕の時期になると必ず思い出し、見たくなる映画があります。
ジャッキーチェン版の「ベスト・キッド」です。
初代ベスト・キッド世代ではありますが、私はジャッキーチェン版の方が好きです。
映画全体を通して魅力満載の映画だと思うのですが、映画の途中に「七夕祭り」のシーンがあるのですが、特に「七夕祭り」のシーンがお気に入りという訳ではありませんが、この時期にはなぜか思い出します。
あの映画で私が好きなところは、ジャッキーチェン演じる少し世捨て人の男が、カンフーを指導する内に少しずつ自らの人生も取り戻していくところですが、一年に一日だけ彼が世捨て人となった原因である妻子の命日に、自分の心を抑制できず、強烈な悲しみと自責の念が噴出して車を破壊するシーンがあります。
その時に弟子であるシャオドレによって救われるのですが、師弟関係を越えた愛が溢れ出ている場面が希望に満ちているように思えて涙腺が緩みます。
自分が起こした車の事故で最愛の妻子を亡くし、その命日には自分を完全に見失うくらいに荒れてしまい車を破壊しては、また一年かけて自らの手でその車を修理していくことを繰り返す年月に、偶然現れた弟子との出会いが彼を癒していく、教えているつもりが自分が救われていたこと、映画ほど極端な出来事では無くても、それぞれの人生においてそのようなことはあるのではないでしょうか?
人との出会いによって救ったり、救われたりと。
今日は七夕なので最後に私の願い事を記しておこうと思います。
・私のブログが一人でも多くの方に読んでもらえて、ほんの僅かでも何かの幸いになりますように頑張ります。
・来年には気軽に海外旅行に行けるように、必要な時間とお金も手にできますように頑張ります。
・来年にはコロナが終って簡単に海外に行けるように祈ります。
・人類が領土問題や人種などによる人間が自ら作った問題に囚われることなく、希望のある未来へ向かっていきますようにお願いします。
HanaAkari