「注文の多い料理店」 宮沢賢治著 を読んで

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読書感想文〈注文も多い 料理店〉 〈宮沢賢治〉作品を読んで
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「化け猫」を遊び心で怪談風に想像すれば、「注文の多い料理店」のような作品になるのかな?

二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして…

今では使わないような言い回しから始まりましたが、私はこのような宮沢賢治氏のちょっと皮肉っぽい独特な表現が好きなので、のっけからニヤッとしてしまいました。

純粋な心を物語にしている作品が多い宮沢賢治氏ですが、「注文の多い料理店」はそれらとは少し毛色が違う、怪談話のような雰囲気がありました。

愛嬌のある「化け猫」の話と言えるかもしれませんが、普通の怪談にはない、おっちょこちょいでどんくさい所があるので、恐怖を感じるよりもほっこりとしてしまいました。

物語の最後は怪談のように見えてしまいましたが、たぶん宮沢賢治氏は執筆しながら遊んでいたのではないか?と想像します。

楽しくなってきて、深い考えがある訳でもないのに、書いちゃったみたいな感じではないのかな?

宮沢賢治さん、勝手なことを言ってすみません。

山猫

以前に読んだことのある作品を、改めて楽しむという遊びを見つけました。

昔に読んだことのある作品を、時間が経過して価値観や人生観にも以前とは違いがある今、再度読み直してみることが私の一つの楽しみです。

大半のものは内容は忘れてしまっていて、タイトル名と作者だけが記憶に残っている場合がほとんどですので、以前とは違う自分が新しい作品を読むような感じになることが楽しくて、私の遊び心に火を灯してくれました。

久しぶりに読み直してみると、忘れていたはずの内容が思い出されたり、その作品を読むに至った経緯なども思い出され懐かしさも堪能できます。

まさに一石二鳥のささやかな趣味を見つけた気持ちです。

また今では、著作権が消滅した作品が「青空文庫」という電子図書で無料で読むことが出来るので、大変ありがたいことです。

宮沢賢治
宮沢賢治

「青空文庫」とは

インターネットの電子図書館が「青空文庫」です。

「本を電子化して、誰でも読めるようにしておくと面白い」という考えから始まった取り組みで、ボランティアの方々のお陰で成り立っています。

著作権が消滅した作品が集められますので古い作品が中心になりますが、古典の名作が無料で読めることは本当にありがたいことだと思います。

日本の名立たる文豪の作品が軒並み揃っていますし、どの時代になっても色褪せない機知に富んだ作品は、後世まで残していきたいものですので、読みたい時に誰でも読めるという発想と、その取り組みは素晴らしいの一言に尽きます。

様々なテキストで読むことができるようですが、私は愛用している電子書籍〈ブックライブ〉で無料で購入できるのでそちらで読んでいます。

実を申しますと〈ブックライブ〉で0円で購入できる書籍を発見したことから、「青空文庫」の存在を知りました。

〈ブックライブ〉も有料の同じ書籍を取り扱っているにも関わらず、「青空文庫」が読めるように取り計らってくれているのにも好感が持てます。

良い発見をしました。

HanaAkari

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