このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【クマリ】処女の女神は南北に存在しました。|旅の玉手箱 インドの神様編-3
【クマリ】
〈クマリ〉はインド、ネパールにおける処女信仰のような存在で、処女の女神は特別な力を持つ存在として信仰を集めています。
処女信仰で有名なのは、キリスト教における聖母マリア様ですが、処女性を神聖視する文化はインド、ネパールにもありました。
インド最南端の町〈カーニャクマリ〉には、その名の通りの〈カーニャクマリ〉が篤く信仰されていました。
ここにある「クマリ・アンマン寺院」は数多くあるヒンドゥー教寺院の中でも独特で、日中は眠りに就く女神〈カーニャクマリ〉は、真っ暗な迷宮のような寺院の中で陽の光を浴びることなく祀られています。
暗い廊下を照らすオイルランプの灯りが異様な空間を演出していて、神秘性を醸し出すのに一役買っていました。
夜の女神なのでしょうか?
ネパールのカトマンドゥには、生きた少女が生き神〈クマリ〉として実在します。
ネパールでは〈クマリ〉信仰は、特別に選ばれた生きた少女が、「生き神」として過ごすという伝統的な信仰様式が継承されています。
〈クマリ〉の存在が人々に祝福を授けるとされ、存在そのものがありがたい人間神です。
カトマンドゥにある「クマリの館」で生活する〈クマリ〉を一目見ようと、野次馬根性丸出しの私のような者にも、窓から顔を出してお顔を拝ませてくれました(笑)
〈クマリ〉は特別なお祭りの時以外は、「クマリの館」の中だけで生活し、預言や占いの儀式を行っているそうです。
日本の巫女のような感じでしょうか?
邪馬台国の〈卑弥呼〉を連想します。
〈クマリ〉は初潮を迎えるとその役目を終え、次の〈クマリ〉が選出されます。
HanaAkari