このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【セイムセイム】東南アジア英語の常套文句|旅の玉手箱 雑ネタ編-1
【セイムセイム】
今でもこうなのでしょうか?それは分かりませんが、当時はムカついたこともありましたが、笑い話でもあった東南アジアの国々でよく耳にしたフレーズ「セイムセイム」、思い出すと笑みがこぼれます。
セイム=same(英単語)です。
日本語訳は「同じ」ですが、なぜか東南アジアの国々の方々は、「same same」と続けて言い張ることが多くありました。
土産物屋などの観光客相手に商売をする人々から、しょっちゅう耳にしました。
「セイムセイム」は観光客相手の常套文句でした。
商売人はどこでも逞しいもので、片言の英語で一生懸命に売り込みをしてきました。
例えば、アジアン柄の小物を物色しているとします。
青色のものが欲しいなあ~、と探してみるが、なかなかお気に入りのものが見つからずに悩んでいると、青に近い色どころか、まったく違う色のものまで持ち出してきて必死で売りつけようとします。
青色が欲しいと伝えても、そんなのお構いなしで「セイムセイム(同じ同じ)」と笑って、ゴリ押しをやめません。
ムッとして「全然、違うじゃないか!」と言ったところで一向に諦める気配はなく、「セイムセイム」「ノープロブレム(問題ない)」の一点張りなので、ここまでくると笑い話になってきます。
「どこがセイムやねん!」と内心ツッコみながら、本当に適当なところに文化の違いを痛感したものでした。
もしかしたらあの人たちの言う「セイム」は、例えば布を買いたい場合は、どれだけ色やデザインが違っても布が「セイムセイム」なのでしょう。
恐ろしく大雑把な「セイムセイム」でした。
「セイムセイム」は「ディファレント」。 〈Same same is different.〉
東南アジアでは、事ある度に「セイムセイム」に出会いましたから、それは旅行者にとっては、あるあるの経験でした。
ですから、旅人たちが集まった時にはよく話題に上り、笑い話となったものです。
「セイムセイム イズ ディファレント(違う)」と誰かが口にすると、他の人がみんな口を揃えて「ディファレント」の部分を笑いながら一緒に言うという、青春映画にありそうな展開が起こったものです。
きっと東南アジアでは「セイムセイム」の意味は「ケセラセラ」とか「お気軽に」みたいなものなんでしょう(笑)
HanaAkari