このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ハローフレンド】馴れ馴れしきは下心あり|旅の玉手箱 雑ネタ編-2
【ハローフレンド】
アジアの国々を旅していて日本と大きく違うと感じたことの一つに、積極的にコミュニケーションを取ってくる人が多かったことがあります。
特に商売人の商魂には頭が下がるくらいの逞しさを感じました。
一方で初めの頃は、不躾な図々しさに辟易することも多かったです。
引っ込み思案だったり、受け身体質な者からすると、あちらから話し掛けてきてくれるのは寂しさが紛れていい場合もありますが、何でも程度問題ですから過剰になってくると、遠慮したくなるのが当然の成り行きでしょう。
特に馴れ馴れしく「ハローフレンド」とか言って近寄ってくる人物は、要注意でした。
間違いなく邪まな下心ありのフレンドリー感が見え見えなのだけど、どこか憎めないので耳を貸してしまうと、最後には「お金」絡みの話に発展して難儀するのです。
それが初めから商売絡みの客引きだと分っていれば、さっさと切り上げるのですが、あくまでも初めは商売気を見せずに「ハローフレンド」なんて親し気に近寄ってきて、まずは距離を縮めてから巧みにお金絡みの話に誘導する、ステルス商売人、ステルスブローカーみたいな輩もいるから、疲れることも多かった訳です。
よくよく考えれば、友達でもないのに向こうからさも親し気に近寄ってくる辺りからして怪しいのですが。
少し慣れてくると「ノーフレンド」と言って、門前払いにすることを覚えたりもしました。
まあ、馴れ馴れしく「ハローフレンド」を連発する輩は、九分九厘、下心ありでした。
上っ面の友好を楽しめるようになると、「ハローフレンド」は良い遊び相手になりました。
私は馴れ馴れしき「ハローフレンド」とのやり取りに慣れるまでに時間が掛かりました。
ただ下心があって近寄って来た人は簡単に判断できるので、初めの頃は門前払い方式を多用しました。
しかし、それですとただの鬱陶しい出来事になってしまい、知らず知らずにストレスに感じているんだと気が付いてからは、割り切って「ハローフレンド」のペースに乗って会話を楽しみ、あちらが本心を見せたらはっきりと躊躇なく断るようになりました。
「ハローフレンド」には、結構愉快な輩が多いので他愛もない会話は楽しかったです。
そうなると不思議なもので、商談などを断っても、次に会った時にもお互い屈託なく会話することが出来ました。
日本人と違い思っていることをはっきりと口に出しても後腐れが無く、細かいことに拘らないアジアン気質は好きです。
HanaAkari