- コーラム〈Kollam〉
〈バックウォータークルーズ〉で知り合った香港人2人と韓国人1人と共に、旅は道連れで寄り道をすることになりました。 - マドゥライ〈Madurai〉
当初〈コーラム〉から〈トリヴァンドラム〉へ行く予定でしたが、旅は道連れということで、アジア人3種のチームでしばし旅行を楽しみました。いい経験になりました。 - コダイカナル〈Kodaikanal〉
〈コダイカナル〉は、標高の高い高原にある避暑地として開かれた町です。〈サティヤ・サイババ〉の別荘がありました。
- トリヴァンドラム〈Torivandrum〉
ここの空港からスリランカの〈コロンボ〉まで飛行機に乗りました。
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【マドゥライ】盗難事件に遭うも…食に救われました。|旅の玉手箱 南インド編-3
【マドゥライ】
〈ケーララ州〉でのバックウォータークルーズで知り合った、香港人のAさんTさん、韓国人のHさんと私でしばらく旅路を共にすることになったのですが、香港人の二人は英語が堪能でしたが、私と韓国人のHさんはイマイチでした。
しかし、英語が分からない時でも、この三国の人種には「漢字」という共通の文化があったので、漢字を使って筆談にて意思疎通することが出来たのは非常に頼もしいもので、親近感に繋がる経験でした。
韓国はハングル文字に完全に変わっていると思っていた私には、Hさんが漢字が分かったことは少し意外に思ったことでした。
旅先ですから、お互いぶしつけな質問も平気で出来たので面白かったです。
「香港」は「中国」とは違うと、きっぱりと言い放ったAさんとTさんの語気から、返還後もこんな感じなのかと、実際の一面を垣間見たのを思い出します。
それが今では…
物事の考え方は多種多様なのは当然なのだから、それを尊重しないで力でねじ伏せる行為には良い未来があるようには思えません。
〈マドゥライ〉にあった寺院は大きな塔のようでカラフル、奇抜で見ごたえはありましたが、私たちはここである事件に遭い、観光しながらも心ここにあらずの状態でした。
宿泊した安宿で香港人Hさんのカメラが盗難に遭いました。
AさんとTさんが宿泊した部屋には鉄格子の入った窓が廊下側にあり、鉄格子は頭は通りませんが手は余裕で入るほどの間隔がありました。
Tさんは窓際の台の上にカメラを置いて寝たそうですが、朝になるとカメラは消えて無くなっていました。
証拠はないですが、寝ている間に窓の格子の隙間から誰かが盗ったのは簡単に推理できます。
宿の中でのことですから内部の者の犯行に違いなく、宿のスタッフがいかにも怪しかったのです。
これに激怒したのが、なぜかカメラを盗まれTさんではなくAさんと私でした。
「絶対に許すまじ」とホテルのスタッフ相手に、二人してひたすら喚き散らしました。
もちろんカメラが出てくることはなく、もしかしたらスタッフ以外の人の犯行だったかもしれません。
いつまでも罵詈雑言が止まらない私たちに、韓国人のHさんと当事者のTさんが間に入って止める始末。
今だから笑えます。
〈マドゥライ〉での救いは、「ミールス」という南インドの定食が凄く美味しくて、とりわけ主食のご飯の米が丸みを帯びていて、日本のお米に近い感じで箸が進むほどでした。
「ミールス」は〈タミルナードゥ州〉のものが、際立って美味しかったです。
あの時も胸糞悪いながら、とりあえずご飯に行って気を紛らわすことが出来ました。
ここで食べた「ミールス」は全員一致で文句なしの「美味い」で、絶賛ものでした。
〈タミルナードゥ州〉の南インドの定食「ミールス」は、非常に美味しかったです。
「ミールス」とは南インドの庶民の定食で、北インドの「ターリー」のようなものです。
違いは主食が米は小麦かという違いです。
南インドではお米が主食なので、米文化で育った私には「ミールス」はとても気に入りました。
お米も細長いインディカ米ではなく、ふっくらと丸みを帯びた日本の米に近いタイプだったので、なおさらです。
〈タミルナードゥ州〉で食べたお米には、炊いた白米だけで美味しいと感じる感覚がありました。
セットメニューのカレーやおかずも〈タミルナードゥ州〉の「ミールス」は他の州と違い、抜きん出て美味しかった印象です。
食文化は伝統や豊かさなどの地域性で違ってくるのだろうと思うのですが、美味しい食に出会うと幸福を感じます。
〈タミルナードゥ州〉の「ミールス」最高でした。
HanaAkari