旅の玉手箱【マハーバリプラム】〈南インド編-8〉

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旅の玉手箱 (タミルナドゥ) 旅の玉手箱〈南インド編〉
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インド国内での動き
  • コロンボ
    〈Colombo〉
    素晴らしかった〈スリランカ〉から、インドに戻る飛行機に乗りました。目的地は〈チェンナイ〉です。
  • チェンナイ
    〈Chennai〉
    一ヶ月ぶりにインドに戻りました。南インド巡り再開でした。
  • カーンチープラム
    〈Kanchipuram〉

    ヒンドゥー教寺院が多くあり、古都特有の佇まいがありました。タミルナードゥ州では〈ゴープラム〉という巨大な塔のような門がとにかく目立ちました。

  • マハーバリプラム
    Mahabalipuram〉

    世界遺産にも登録されている遺跡群が砂地の上に多く点在していて、見どころが多かったです。雰囲気も良かったです。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【マハーバリプラム】遺跡観光とフンコロガシ観察に夢中になりました。|旅の玉手箱 南インド編-8

マハーバリプラム

【マハーバリプラム

ここは見応え十分な遺跡の数々で、外国人は見かけませんでしたがインド人が和気あいあいと観光に訪れていました。

天然の岩を掘り込んで造られた〈石窟寺院〉、岩を削り芸術的な装飾を施した〈岸壁彫刻〉、岩の塊を彫り出して作られた〈岩石寺院〉、海辺には石を積み上げて作られた〈海岸寺院〉など、根気が要りそうな作業で緻密にヒンドゥー神話の世界を創造されたようで見事でした。

マハーバリプラム

ヒンドゥー教のことはよく分からなくても、古来から残っている宗教的なものの芸術は素晴らしいと思います。

大きな岩から彫り出した寺院は、一本の丸太から仏像を彫り出す仏師のような仕事のように、その天然素材に秘められていた唯一無二の形態を掘り起こす作業だったのではないかと想像します。

夏は涼しく冬は暖かい岩窟暮らしを想起し、ちょっと憧れます。

マハーバリプラム

「クリシュナのバターボール」という、奇跡的なバランスで立つ岩に…

〈マハーバリプラム〉の遺跡群の中には遺跡とは違いますが、「クリシュナのバターボール」と名付けられた大きな丸い岩がありました。

地面との接地面が少なく、奇跡的なバランスを保ち転がることがない岩には神秘さが伴い、神様と結び付けられた愛称が付いたみたいです。

マジカルなものには興味深い反面、見る目も厳しくなってしまいがちな私は、鵜の目鷹の目で岩のあり様を観察しました。

確かに遠目には絶妙なバランスを保っている珍しい光景に見えましたが、近くで見ると人工的な細工は一切ありませんでしたが、思った以上に地面としっかりと接している印象を受けました。

その時には、神秘さよりも「ふ~ん、こんな感じかぁ~」といった冷めた気持ちになったのが、率直な感想です。

時々、私のこのような性格は、いっぱい損をしているんだろうなと思うことがあります(笑)

クリシュナのバターボール

「フンコロガシ」の行列に遭遇し、遺跡以上にずっと見ていました。

〈海岸寺院〉のある場所は砂地でした。

そこで人生で初めてフンコロガシを見たのが、実は〈マハーバリプラム〉で、一番の感動でした。

遺跡も素晴らしかったのですが、フンコロガシという虫の存在は知っていましたが、百聞は一見に如かずです。

本当に牛の糞を小さな球にして、逆立ちしながら運んでいました。

フンコロガシ

蟻の行列のように、列になって次から次へと糞球を一生懸命運んでいたのですが、ずっと見ていても飽きることがなく、行列の行きつく先まで追跡してみました。

片方は牛の糞がある地点で、ここで糞球をこしらえていました。

そして糞球が出来上がると随分な距離を転がして、目指した先に巣穴を掘りました。

虫によっては人間が近づくのを嫌がりますが、フンコロガシは全く気にしている様子はなく、ひたすらに糞を転がしているようでした。

古代エジプトにはフンコロガシの顔を持つ日の出の神「スカラベ」がいたりしますが、古代神話はどこの国のものも可笑しいものが多いように思います。

フンコロガシ

〈タミルナードゥ州〉の南インドの定食「ミールス」は、非常に美味しかったです。

ミールス

「ミールス」とは南インドの庶民の定食で、北インドの「ターリー」のようなものです。

違いは主食が米は小麦かという違いです。

南インドではお米が主食なので、米文化で育った私には「ミールス」はとても気に入りました。

お米も細長いインディカ米ではなく、ふっくらと丸みを帯びた日本の米に近いタイプだったので、なおさらです。

〈タミルナードゥ州〉で食べたお米には、炊いた白米だけで美味しいと感じる感覚がありました。

セットメニューのカレーやおかずも〈タミルナードゥ州〉の「ミールス」は他の州と違い、抜きん出て美味しかった印象です。

食文化は伝統や豊かさなどの地域性で違ってくるのだろうと思うのですが、美味しい食に出会うと幸福を感じます。

〈タミルナードゥ州〉の「ミールス」最高でした。

HanaAkari

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