
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【レッドバナナ】ねっとり濃厚な食感|旅の玉手箱 食べ物編-17
【レッドバナナ】
インド・ケーララ州には「レッド・バナナ」があり、ガイドブックのうんちくによると美味だと紹介されていました。
「レッド・バナナ」は南インドのケララ州に行った際には、普通にそこら辺で売っていたので、もちろん実食しましたが、濃厚なバナナだったというのが私の感想です。
一般的な黄色いバナナに比べ果肉の密度が濃く、もちっとした食感でした。
綺麗に表現すると「しっとり」とした感触になりますが、実感は「ねっとり」の方が近いと思います。
小腹が空いた際に腹の足しにちょうど良いバナナということで、身近な携帯食で例えると、普通のバナナが、大塚製薬の〈SOYJOY〉だとすると、レッドバナナは〈SNICKERS〉ようなイメージです。
不味くはないけど、〈スニッカーズ〉は少し重たい感じがするといった具合です。
私は黄色いバナナの方が食べ易いと思いますから、赤より黄色が好みです。
赤も黄色も中の実は同じような白いクリーム色でした。

旅行中に聞いた「バナナ」に関する小話。
私は旅行中に差別意識で特別嫌な思いをしたことはありませんでしたが、今でも問題のなることが多い「有色人種差別」のことは、自由を気取っているバックパッカーの間でも時々話題になることはありました。
私が日本人のことや、自分のことを考えるきっかけになった話に、こういったものがありました。
「日本人はバナナだ」=「外側は黄色いけど、中身は白い」
皮膚の色は黄色なのに、白人ぶりやがってといった軽蔑の意味が込められているものでした。

先人の方々のお陰で裕福になり、お金をチラつかせて我がもの顔に振舞う姿は、周囲の人々から見ると快く思われないのは当然な部分もあったと思います。
今はより一層、その言葉の意味を考える時代がやってきたように感じます。
アメリカの真似ばかりして、何か日本人の良さが失われていっているようで…
中身は白色でも清い白色で、礼儀正しくありたいものです。
さらにその白い中身はレッドバナナのように、しつこく粘り強くあるか、「バナナ」辞めて「みかん」でいくとか…一皮剥けば中身は無いみたいなのが一番みっともないように思います。
HanaAkari