空想@世界一人旅【ゲッセマネの園】

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空想@世界一人旅 〈ゲッセマネの園〉 空想@世界一人旅
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このブログは私が想像で世界旅行に行ってみる、空想旅行記です。行ってみたい国や場所は尽きませんが、実際に全ての場所に行くことは現実的でなく、様々な事情で行けない場所もあります。そんな一切の事情を無視して、空想で世界各地に飛び出してみたくなりました。

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【ゲッセマネの園】裏切りの美学、オリーブの苦汁|空想@世界一人旅

「ゲッセマネの園」はイエスが十字架に掛けられるさだめの日の前夜に、祈りを捧げたオリーブ園です。

また、イスカリオテのユダがイエスの手に接吻をして、イエスを売った場所でもあります。

福音書や様々な解釈によって、伝わってくるニュアンスが違っていますが、人は成長を遂げる為には時に「苦渋を飲む」必要があり、それも見悶える程の苦しみの葛藤と向き合ってでも…そういった風に感じもします。

人の子として人類の罪を背負って死ぬ必要がある運命を受け入れるイエスが、それも仲間の裏切りによって成されるのが分かっていながらも役目を果たすというのは、一体どれ程の葛藤と向き合ったことでしょう。

ルカの福音書によると、イエスは苦しみ悶えたようです。

「イエスは苦しみ悶え、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように大地に落ちた」 

〈ルカの福音書22章44節〉

この「ゲッセマネの祈り」の前後の物語は非常に重い教訓だと思います。

オリーブ園

「ゲッセマネの園」への空想旅行は、全く違った方向へ案内してくれました。

日本の都市伝説に、イエス・キリストは〈日本にやってきた〉〈キリストは日本で死んだ〉〈キリストは日本からアメリカ大陸へ行った〉〈徳島県の剣山を訪れた〉などなどありますが、もし本当に日本に来ていたのなら、イエス・キリストはゴルゴダの丘で十字架に磔にされ処刑されなかったことになります。

もしも…そうだったら…

「ユダの裏切り」「最後の晩餐」「ゲッセマネの祈り」「ユダの接吻」「ゴルゴダの丘」全てが違った出来事になりますから、興味深いことになってきます。

「キリストは日本にやってきた」とする都市伝説の中から、ゴルゴダの丘で処刑されたのは「イエス・キリストの弟」だったという説に基づいて空想の旅が始まりました。

祈り

イスカリオテのユダは「裏切者」という悪者役を演じた?

イエス・キリストをよく思わない人々から、イエスの処刑が計画されていると噂で知ったユダは、イエスを売る裏切者を演じ、詳しい情報をスパイした。

その後行われた「最後の晩餐」ではどのようにして、相手の裏をかいてイエス・キリストを守るのかを話し合う作戦会議が行われ、イエスの弟が身代わりになることが血断され、ユダは裏切者を演じ貫く覚悟を決めた。

「神の子を裏切るものは呪われるであろう」

イエスもユダも裏切者の汚名を背負うことが、どれほど残酷なことであるのかが分かっていた。

それは呪いのように永遠について回る「裏切者」という汚名を、背負う覚悟が必要だった。

生涯、末代までも忌み嫌われる覚悟で「裏切者」を演じたユダは、ゲッセマネの園でイエスの弟の手のに接吻をしてすり替えを決定的にし、イエスの弟がゴルゴダの丘で処刑された。

ステンドグラス

「ゲッセマネの祈り」はイエスの懺悔なのか?

イエス・キリストには、彼の為には命も捨てるのも厭わないと思われる程の魅力があったのでしょう。

生きて成し遂げないといけない何かが、まだあったということでしょうか?

神の計画というものは、人間の価値観では到底測ることのできないものなのかもしれません。

一人ゲッセマネの園へ赴き、真摯に祈り続けたイエスの心は、実の弟を身代わりにしてまでも生きる道を行くことへの葛藤や、ユダに永遠の汚名を着せることになること、やるせない想いが何度も交錯して、神の理不尽を呪いたくなる自分と闘ったのかもしれません。

「イエスは苦しみ悶え、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように大地に落ちた」 

〈ルカの福音書22章44節〉

「ユダの福音書」ではユダの裏切りは、イエス・キリストがユダに指示したとされています。

十字架を背負う

「ユダの福音書」では、人類の為に神の計画を体現する必要のあったイエス・キリストは、十字架に磔にされ、一度死ぬ必要があったため、弟子の中で一番真理を理解していたユダに、裏切り者を演じてもらったと記されています。

歴史はその時の権力者によって都合よく改ざんされ、利用されてきたことはごく当たり前のことだったという風潮の中、宗教文献にも同じような部分は多分にあるのだと思います。

時には「マグダラのマリア」のように、貶められて表現されたりと…

イエス・キリストの妻であるはずが、娼婦にされていますので…どちらが正しいかは今となってはタイムマシーンに乗らなければ分かりませんが、正しい間違っているということは抜きにして、それぞれの心で、自分の成長のために想像を働かせてみるのは楽しいかもしれません。

もしもユダが「裏切者」の役を演じ汚名を背負ったのならば、ユダは相当格好いい人物だったはずです。

HanaAkari

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