「かけがえのない国|誇り高き日本文明」 武田邦彦著 を読んで

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読書感想文〈かけがい のない国〉 〈武田邦彦〉作品を読んで
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「かけがえのない国」誇り高き日本文明再生を、心する時が来たかもしれません。

武田邦彦氏という方は、はっきりともの申すところが非常に好感が持てます。

外見からはうかがい知れない、武士の精神を現代でも継承しているようです。

侍の刀を科学知識に置き換えて現代を斬るような痛快さもあり、現在分かっている科学的な見地、データから非常に分かりやすい解説をされているので、とても理解しやすいのも有難いことです。

日本は「かけがえのない国」だということは、日本人の心の奥では誰しもが分かっていることかもしれませんが、現在の西洋思想が主流になった社会においては、それが違和感となってしまっていたり、それに対して目をつぶっておいた方が、生きやすいこともあると思います。

武田氏の素晴らしいと思うところは、間違っているものは間違っていると否定されますが、それで全面的に拒絶するようには見受けられず、間違っているものは素直に認め、改めてそこから次に向かうべしというところを大事だとするところです。

ただ今は自分の利益の為に嘘がまかり通り、嘘の上塗りは当たり前、物も人も使い捨てのようになっているのが問題だと訴えています。

それらの事実を事実として科学的、客観的な視点から世に伝えようと尽力されているのが、伝わってきました。

一例を挙げますと、ダイオキシンについての記述があったのですが、あれ程大騒ぎされたダイオキシン問題は報道が作り出した「架空の毒物」だったというのです。

ダイオキシン報道がなくなった以後は、ダイオキシンの患者は出現していないそうです。

そういわれると今でも印象に強いダイオキシンのことを、最近は全く耳にしなくなっているのは確かです。

燃える地球

地球温暖化の原因とされる二酸化炭素について、驚きの見解がありました。

「地球温暖化は嘘」だとはっきりと明言されていました。

私も何となく嘘だろうとは思っていたものの、そんなことより目の前にある日々の生活のことに精一杯で、きっと知らない間に騙されてしまって馬鹿を見るんだろうなという諦めの気持ちの方が強いのが正直なところです。

ただ、驚いたのは「地球温暖化」の原因が二酸化炭素と違っても、それは私にはどうでもいいのですが、二酸化炭素が無くなってしまうと地球上の生物は絶滅するという科学的な見解があったのには、私の鈍い頭をフル回転させて考えさせられる内容でした。

CO2

初めはこれまでの常識とはあまりにかけ離れていて、真逆でまさかと思ってしまうのですが、考えてみる努力をしてみると、そのようにも思えるのが衝撃でした。

もし本当なら、もっと多くの人々で議論すべきことのように思いますし、その為に世間に広く知れる必要があって、一人でも多くの人がそれぞれの頭で考えることのように思いました。

地球温暖化の問題は人類の地球上での生存の危機だとして、その原因が二酸化炭素とされ、それをなんとかしようと大騒ぎしているのに、実はその二酸化炭素が無くなれば生物が死に絶えるといいうのでは、本末転倒の事態ですから。

知恵熱がでそうです。

「日本人の心」の復活について考えました。

この著書を読んで、先代の日本人が培ってきた「日本人の心」について、ひとつ腑に落ちたことがありました。

武士の「切腹」のことです。

私がバックパッカーとしてアジアの国々を放浪していた時に、とても気の合う韓国人Sさんと知り合いました。

そのSさんからある質問をされたことがあります。

「この話を聞いてどう思う?」という内容でした。

「ある侍の子に饅頭を盗んだという疑いがかけられ、その子の親の侍は我が子の疑いを晴らす為に、その子の腹を切り、胃の中に饅頭が入っていないことを証明し、その後には自分の腹を切った」

「どう思う?」と聞かれました。

「自分は出来ないが美しい話だと思う」と私の意見を伝えると、韓国人Sさんはこう言いました。

「日本人は多くはそう思うようだね、でも韓国人には信じられない話です。自分の子を殺すなんて馬鹿なことだと思う」

その時は韓国人とこうも価値観が違うんだなと勉強になったのでした。

そして漠然と美談だと感じているものの、半分ではあり得ない行為だとする気持ちとの間で変な気分になったのを覚えています。

武士(武器を携えて社会秩序を守る人)はたいへん謙虚でした。それでいて、間違いを犯すと自ら責任をとって切腹します。武士が携行する武器、つまり刀は社会に対して自らが責任をとるために使う道具でした。

武士のことは詳しくは知らなかったけれども、この一文を読んだ時に納得できました。

刀

自分の中にある日本人の心が、上書きされた新しい常識との間で方向を見失っていたのが、モヤモヤの原因であって、やはり私は日本人なんだという感覚が起こりました。

私にとって非常に面白い著書であったのは間違いないようです。

最後に私が気に入った一文を抜粋させてもらいます。

日本において正しいと思われていたことが世界共通ではないこともたくさんありますし、世界共通だから日本人もそれに従わなくてはいけないということでもありません。

HanaAkari

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