旅の玉手箱【ウッジャイン】〈中央インド編-5〉

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
旅の玉手箱 〈中央インド編 旅の玉手箱〈中央インド編〉
スポンサーリンク
インド国内での動き
  • アウランガーバード
    Aurangabad
    ここから汽車で〈オームカレシュワール〉に向かいました。
  • オームカレシュワール
    〈Omkareshwar〉
    マディヤプラデーシュ州〈オームカレシュワール〉はヒンドゥー教の聖地です。川の中州が小島になっていて、その形が聖音「オーム」の形になっているとのことで、特別な場所として崇拝されていました。〈オームカレシュワール・ロード〉という田舎駅で降り、ローカルバスで少し距離がありました。
  • マンドゥ
    〈Mandu〉

    野にさらされた遺跡が点在している長閑でいい所でした。面白いのはバオバブの木が自生していることでした。誰かがアフリカから持ってきたバオバブの木がこの地域に広がったそうです。

  • ウッジャイン
    〈Ujjain〉
    三年に一度のヒンドゥー教の大祭〈クンブ・メーラ〉が行われるヒンドゥー教の聖地。〈マンドゥ〉から〈インドール〉に行き、そこから北へ少しの距離でした。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

スポンサーリンク

【ウッジャイン】クンブ・メーラの聖地|旅の玉手箱 中央インド編-5

【ウッジャイン

ヒンドゥー教の聖地〈ウッジャイン〉は、マディヤプラデーシュ州、〈インドール〉の少し北にあります。

〈インドール〉の少し南にある〈マンドゥ〉から、そこで知り合ったOさんと一緒に〈インドール〉まで共に移動し、Oさんは〈インドール〉から列車に乗り、私はローカルバスで〈ウッジャイン〉を目指しました。

あの頃は訳も分からず聖地と呼ばれる場所には見境なく行ってみる、聖地コレクターのような状態だった私でしたから、ヒンドゥー教の特別な大祭典〈クンブ・メーラ〉が開催される一つの場所という、折り紙付きの聖地を逃すことは出来ませんでした。

今から思うと笑えてしまうのですが、ヒンドゥー教のことはほとんど知らなかったくせに、よくぞあれほど聖地、聖地と巡ったものです。

あの頃の〈ウッジャイン〉は、ごみごみとしたあまり裕福な感じがしない町だった印象です。

その分、人々の生業に精気があり、日々、目の前の暮らしに満身する人々の熱気に、通りすがりの貧乏旅行者の私は勝手に感じ入っていました。

何がどう聖地なのかは知らないし、分かる気もなかった訳ですが、今考えるとあのような砂埃にまみれた生活の中にこそ、大切なものがあるような気がします。

ウッジャイン

インド人の死生観を〈ウッジャイン〉の景色から想像すると…

私が〈ウッジャイン〉の町をぶらついている時に目にした景色で憶えているのが、大きくない川があって、そこに石のモニュメントのような構造物があったことです。

水辺にそういった箇所があって、子供たちがその周辺で楽しそうにはしゃいでいました。

日本の大きな公園とかにある噴水や人工的な水辺のようなイメージです。

あの時期は乾季でしたから水量が少なかったと思いますが、突然大雨が降ったりしたら一瞬で増水し、命を落としかねないので、日本だとそういったことが危険だと大きく報じられるのだろうと思いますが、インドではそういった感覚の方がおかしな発想になってしまうのではないかと想像します。

それほどまでにインド人と日本人の考え方には違いがあったというのが、私がインドが楽しかった理由の一つです。

もともと十人十色の人間が、国が変わればなおさら様々なのは当然なのでしょう、インドでは本当に色々と驚かされました。

シヴァ

ヒンドゥー教徒は「輪廻転生」を前提にしていますから、死に対する感覚はかなり違うような雰囲気がありました。

今の私は漠然とですが「輪廻転生」はあるのだろうと思っています。

そんな私ですが、死を考えた時に「輪廻転生」するから何も心配ない、何も怖くないと思えるかといえば、そんなことはありません。

やはり養殖ものの精神性や信仰心では、天然育ちのインド人のような感覚で過ごすのは難しいのだと思います。

一長一短があるのでしょうが、絶対的な信仰心には一部、救いのようなものがあるように感じられ、「信じる者は救われる」という古めかしい言葉が、ある意味では間違っていないように思うのです。

しかし、神は存在するかもしれないと思いつつも、絶対視しない私のような者が、斜に構えて考えると「一体、何を信じるのか?」という問いにぶつかってしまいます…

HanaAkari

タイトルとURLをコピーしました