一貫したメッセージ「死んでいる場合じゃないよ」に、大切なものが詰め込まれていると思います。
まあ、とにかく考えもしなかった面白い話が続出してくるのですが、もちろん私には真相は分かりませんし、丸ごと信じ込めるほど純粋でもありません。
ただ、頭ごなしに全否定することも出来ないくらい心を揺さぶられたのは確かです。
悪意ある虚偽には、何だか分からないけれども受け付けることが出来ない違和感が起こったりしますが、そういったものは感じませんでした。
失礼ながら、仮に創作した臨死体験の話だとしても、よくそんなこと想像できるものだなと、それはそれで恐れ入ります。
はっきりと言えるのは、読ませてもらって本当に楽しかったということです。

そして、この本のサブタイトルになっている「死んでいる場合じゃないよ」の意味には、強いメッセージが込められていることが分かりました。
楽しい話の中に時折、出てきました。
私はこう解釈しました。
せっかくこの世に生まれてきたのだから、精一杯思い切り生きるのが、生まれてきた理由です、死ぬほどに生きましょうと。
苦労を乗り越えることを励みとするから生きるおもしろさがあります。
死ぬことは保証されているので、病気になって余生がどうのこうのなんて考える必要はありません。ほうっておいても死ねます。間違いなく保証されています。長いとか短いとか関係ない。交通事故に遭ったら同じようなものでしょう。この3次元で体を借りているのですから、思い切り使いきることです。
亡くなったときに、堂々と「ありがとうございました」と言ってちゃんときれいに脱いで、次に行く。自分からあえて命を落とす必要もありませんし、そういうことは考えなくてもいいのではないでしょうか。
病気になったら、自分の意識である程度改善はできる。持病は無理ですけれども、改善はできるはずですから、一応借りている以上はしっかりきれいに使い切ってから旅をする。これが一番いいと思います。
「ピラミッドは病院だった⁉」個人的にとてもワクワクした話でした。
この書籍に出て来る話はどれも非常に面白いものばかりですが、とりわけピラミッドの話は興味津々でした。
私が古代エジプトやピラミッドに興味があることが大きいのでしょうが、ピラミッドが建造された理由については様々な意見があり、昔でしたら「王の墓」として認知されていたものの、最近では「王の墓」ではなかったという見解を耳にすることが多くなりました。
そこでもって「ピラミッドは病院」この解釈が飛び出してきましたので、思わず前のめりになってしまいました。

この書籍では「水」の重要性に触れているのですが、その話の流れも最高に面白く、それと関連したエピソードにピラミッドの話がありました。
ピラミッドは活性水を作りだす装置で、その活性水に浸かり、体を癒すという場所=「病院」とのことです。
西洋医学とは違う系統の医学体系なのは当然なのですが、その光景を想像してみるとワクワクするのでした。
スフィンクスが入り口になっていて、そこから一直線に通路がピラミッドの下に設けられた「水治療」の場所まで伸びている。

なんかテーマパークみたいな感じがして、もし「エジプシャン・パーク」が実在していたとすると、最高です。
実際にスフィンクスからの入り口や、ピラミッドの下にはプールがあることが発見されているとの記載もありました。
うわぁっ!
「スパ・ピラミッド」再現してくれないかな。
HanaAkari