二年以上の間バックパック一つに入る持ち物だけで過ごした経験を日本での生活に応用できれば、節約、サバイバル、節制した生活に役立つかもしれないと思いました。
【コタツとみかん】昭和の知恵|目から鱗のバックパッカー的、節約生活?
【コタツとみかん】
冬の庶民的な果物といえば真っ先に「みかん」を思い起こします。
私が小さかった昭和の頃は、まだ今ほど裕福な感じではなく、どんどん様変わりして行く前には冬に目にした果物は「みかん」ぐらいでした。
今から思うと旬の食材しか食卓に並ばないといった風で、いつでも何でも手に入って逆に献立に悩むといった不可思議な悩み事は無かったと思います。
選択肢が限られているので、食卓に潤いが無いように感じますが、本当は季節のものを食する方が体の為にはいいそうです。
私がバックパッカーとしてインドを旅していた時も、旬のものが市場に山盛りになっていました。
ビニールハウスを使い人工的な環境下で野菜を育てたり、外国から輸入しなければ、当然季節のものしかありません。
「きゅうり」の時期には「きゅうり」が山積みになり、「マンゴー」の時期は「マンゴー」づくし、「ライチ」の時期は「ライチ」三昧、飽きるまで楽しめました。
「マンゴー」や「ライチ」を死ぬほど食べることが出来るのは、日本にいたら羨ましいことですが、他に選択肢が無かっただけだともいえるのです。
そんな「マンゴー」ばっかりといった風な果物は、日本だと何になるのかと考えてみると「みかん」が思い当りました。
「みかん」は冬の時期にはずっとあり、庶民的な価格と食べやすいのが嬉しい果物だと思います。
今の日本では有難いことに、どんな時期でも何でも買えてしまいますが、もし健康と節約生活を考えるのなら、冬の時期は「みかん」をおやつ代わりにするのもありではないでしょうか?
暖房費節約の為、部屋全体を暖めることを控え、昔ながらに「コタツ」に入って暖を取り、「みかん」を頬張り不足しがちなビタミンを補う、昭和の貧乏くさい知恵も見直されていいように思います。
庶民の味方「みかん」の毎日と、「コタツ」で丸くなる至福の時間が再びやってきそうです。
そんな経験のない人も、昭和ごっこだと思って一度やってみるのはいかがでしょうか?
無いなら無いで何とかなりますし、何とかしないといけないので嫌でも知恵を絞ります。必要な分が確保できれば幸いです。
バックパッカーを長くしていると、一つのバックパックに入る荷物の量には限りがありますので、必然と荷物の量を調整しないといけませんでした。
重いと背負って移動する時には大変苦労しますので、だんだんと私のバックパックの中身は洗練されていきました。
最低限必要な物だけに削ぎ落とされていきましたが、旅行中にはまったく不自由に感じることはありませんでした。
変人バックパッカーの中には行きついた先がバックパックも持たないスタイルの人もいました。
スーパーの袋一つで旅をしている人がいました。
その方、日本人でした。
私はそこまでのことは出来ませんでしたが、日本に帰ってきた時に実家に戻った際には、「なんて物が多いんだろう」と思い、凄く居心地が悪かったです。
沢山持っていた服なんかは、海外の必要としている人々に送る活動をしていたボランティア団体に、大半を引き取ってもらいました。
ただ日本での生活は、バックパッカーの時のようにはいかないということをもう少し考えれば良かったという反省もありました。
思慮が足らずに突っ走った結果、後になってから少し不自由を感じましたので、ちょっとやり過ぎだったなと思ったのですが、物は生活に必要な最低限度があれば、実際にはそれで足りているのは確かなことだとは思います。
程度の問題がありますが、自分がどこで線を引くかということで全てが変わり、どうにでもなるのかもしれません。
HanaAkari