このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【いちごジャムの便】アメーバ赤痢の血便は|旅の玉手箱 雑ネタ編-6
【いちごジャムの便】
バングラデシュでのことでした。
しつこい下痢が続き、なかなか回復しないまま日々を過ごしていました。
実は下痢には慣れっこになってしまっていたので、いつものことぐらいにしか思っていなかったのです。
「生水は絶対に飲むな」というセオリーは守り、水は絶対にミネラルウォーターしか飲みませんでしたが、いくら水に気を遣ったとしても、日本人の感覚からすると不衛生な環境にいたのは確かだったと思います。
周囲の環境が不衛生では衛生に気を遣い過ぎるよりも、自分の健康を良い状態に維持することの方が大切で、強い免疫力と共に健やかに過ごす方が賢明なような気がします。
神経質になり過ぎると一歩も外出できなくなるような環境でした。
少し潔癖症気味だった私でも打つ手が無かったので、不衛生な環境をいつしか気にしなくなっていました。
ですが、今から思うとバングラデシュでは、無茶が祟って半病人のような状態で旅をしていた時期でした。
しつこい下痢が続くと、最後は便が出なくなり汁気のみになります。
それでも腹痛を伴う便意でトイレに何度も駆け込むのです。
ガイドブックに紹介されていた感染症「アメーバ赤痢」ではないかと懸念していたのですが、ついにそれを証明する便が出ました。
いちごジャム状の便が出たのです。
実際は粘液に血が混じった血便なのですが、見た目はいちごジャムそっくりでした。
赤痢アメーバは、主に経口感染によって伝染するようです。
私はタイの薬局で買ったというアメーバ赤痢の薬を、知り合った旅行者から譲り受けていましたので、それで治ったのですが、たとえ記述にいちごジャム状の便が出るとあっても、実際に目にするまでは想像すら出来なかったことですが、見事にいちごジャムのようでした。
私は教えられた通り、3日間断食をしながら薬を服用して「アメーバ赤痢」を治しました。
薬を譲り受けた時に使用方法を教えてもらったのですが、薬は3日分、その間は「水分以外は摂取せず断食すること」ということでした。
断食する理由はその方が薬の効果がちゃんと出るいうことでした。
よく分かりませんが、よく分からい「アメーバ赤痢」という病気に罹ったのだから、教えられた通りに実行しました。
それで「アメーバ赤痢」は治ったようですが、断食後しばらくは別の意味で衰弱していたと思います。
HanaAkari