このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ガルーダ】東南アジアで人気の神鳥|旅の玉手箱 インドの神様編-9
【ガルーダ】
〈ガルーダ〉は神をも凌ぐ強さを誇る、鳥類の王です。
非常に強いのですが、紳士的な態度で神と友情を結ぶ神鳥として伝えられます。
〈ヴィシュヌ神〉の乗り物なのですが、力での主従関係でそうなっているのではなく、交渉によって成立したお互い様の関係なのが、〈ガルーダ〉の筋の通った強さを証明しているようです。
仏教に取り入れられると〈迦楼羅(かるら)〉となり、仏法の守護を司るようになりました。

また〈ガルーダ〉は蛇族を食らうので、蛇族にとっては天敵となります。
蛇の神〈ナーガ〉との対立が想像されますが、古代に実際にあった民族間の抗争が関係していそうな気になる逸話です。

〈ガルーダ〉はインドよりも東南アジアの国々で、人気があったように思います。
インドネシアは現代はイスラム教徒が多い国ですが、古来にはヒンドゥー教、仏教が華やいだ時期があり、その影響は今でも多く残っています。
伝統的なデザインにはヒンドゥー教の文化が多く見られ、中でも〈ガルーダ〉のデザインは人気があるようでした。
インドネシアの国営航空会社「ガルーダ・インドネシア航空」には、〈ガルーダ〉の名がそのまま使われている程です。

また〈インドネシア〉と〈タイ〉の国章は〈ガルーダ〉がシンボルとして用いられていますから、〈ガルーダ〉人気の表れでしょう。
HanaAkari
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