このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ナタラージャ】舞踏王シヴァの舞|旅の玉手箱 インドの神様編-4
【ナタラージャ】
〈ナタラージャ〉は舞踏の神様です。
〈ナタラージャ〉は〈破壊神シヴァ〉の別名であり、踊りの名手たる〈シヴァ〉の一姿です。
古代の宗教儀式において踊りは重要で、舞踏を通してトランス状態に導く意味合いもあったようです。
舞踏は霊的な力を高める行為でもありました。
精力を司っている印象です。
南インドを訪れた時に多く見掛け、祀られていたのが〈ナタラージャ〉だった印象があります。
破壊神〈シヴァ〉には、いくつもの異名があります。
破壊から創造に導く神として畏怖される〈シヴァ神〉には、いくつもの別称があり、その一つが〈ナタラージャ〉です。
舞踏王〈ナタラージャ〉
神々をも魅了する舞踏の名手。
生命力、ほとばしる宇宙のエネルギーを舞踏によって集約されていくような舞を想像します。
獣の王〈パシュパティ〉
〈シヴァ神〉には、倒した「魔像」の血まみれの皮を剥ぎ取り、身にまとって戦ったという伝説があります。
ガンジス河を支える者〈ガンガダーラ〉
天界の大河〈ガンガー(ガンジス河)〉を地上に降ろす際、〈ガンガー〉がそのまま地上に降りると地上が破壊されてしまうので、一旦〈シヴァ神〉の頭で受け止めてることで緩衝させたという伝説です。
ですから〈シヴァ神〉の頭上には、〈女神ガンガー〉が乗っかっています。
偉大なる神〈マハーデーヴァ〉
〈ブラフマー神〉から神の寵愛を授かった「魔族」が暴力的な行為で人々を苦しめたので、〈インドラ神〉は討伐を試みるが果たせず、〈シヴァ神〉に白羽の矢が立ちました。
〈シヴァ神〉は他の神々の力を借り、一つに結晶させて「魔」を打ち破りました。
恐怖の者〈パイラヴァ〉
創造神〈ブラフマー〉と〈シヴァ〉は、どちらが真の創造神であるのかということで口論になりました。
最終的に怒った〈シヴァ〉は、〈ブラウマー〉の五つの頭のうちの一つを斬り落としてしまいます。
それによって〈ブラフマー〉の頭の数は四つになりました。
恐るべき〈シヴァ〉の一面です。
その後、〈シヴァ〉は〈ブラフマー〉の許しを得る為に、苦行の旅に出ます。
有翼の獅子〈シャルベーシャ〉
〈ヴィシュヌ神〉は「魔人」を倒す為に〈ヌリシンハ(人獅子)〉に変身したことがあり、「魔人」を倒した後も興奮冷めやらず暴れ回ったので、〈シヴァ神〉は他の神々より助けを求められました。
〈シヴァ神〉は、八本の足と翼を持つ獅子〈シャルベーシャ〉に姿を変え、〈ヌリシンハ(ヴィシュヌ神)〉を倒しましたとさ。
他の神をも圧倒する恐るべき〈シヴァ神〉です。
HanaAkari