旅の玉手箱【バンガロール】〈南インド編-15〉

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旅の玉手箱 〈南インド編〉 旅の玉手箱〈南インド編〉
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インド国内での動き
  • マイソール
    Mysuru
    ここから少し北にある〈シュラバナベラゴラ〉に向かいました。
  • シュラバナベラゴラ
    〈Sravanabelgola〉
    カルナータカにあるジャイナ教の聖地です。大きな岩山の上にジィイナ教寺院と巨大な〈バーフバリ像〉が建てられていました。
  • バンガロール
    〈Bangalore〉

    インドはIT産業大国として有名ですが、この〈バンガロール〉は、その先駆け的な都市です。インドのシリコンバレーと呼ばれていました

  • ハイデラバード
     Hyderabad〉

    現在ではITビジネスの目覚ましい発展で急成長する町として、日本でも名を聞くことがありますが、私が訪れた時にはごちゃごちゃした人の多い喧騒だけが思い出されます。イスラム教色の強い町でした。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【バンガロール】ITとは無縁の一悶着|旅の玉手箱 南インド編-15

【バンガロール

インドのIT産業を牽引する都市〈バンガロール〉ですが、私が訪れた時でもすでにインドのシリコンバレーという呼び名は耳にすることはありました。

ただ実際に〈バンガロール〉の町を見た印象は、少し他の町よりも垢抜けた感じはありましたが、飛び切りもの凄いといった風では無かったです。

今ではとんでもないことになっているのでしょう、きっと。

ここはインドの最南端から北上して行く途中の中継地として立ち寄っただけでしたし、貧乏旅行のバックパッカーの目線から、目に映るものはIT関係とは縁遠いものだったのは確かです。

バンガロール

ここで唯一の楽しみにしていたことは、マクドナルドがあるということでした。

私はグルメではないので、よほど不味くなければずっと同じメニューを食べ続けることが出来る方ですが、そんな私でもインドのカレー風味づくしの、ベジタリアン生活には飽きることもありました。

そんな時にマクドナルドは、インド庶民の相場からかけ離れて非常に高価でしたが、インド人でない私にはやはり嬉しい存在だったのです。

あの頃は〈バンガロール〉と〈デリー〉でしか見かけませんでした。

もしかしたら他にもあったかもしれませんが、おそらくあったとしても〈ムンバイ〉くらいだろうと思います。

まだまだ外国の企業の姿は薄かったインドでした。

そんなインドにおいて〈バンガロール〉は、少し異質だったのは確かです。

特に女性は民俗衣装を身に纏っているのが一般的だったインドの中で、〈バンガロール〉では洋服姿が圧倒的に多く見受けられました。

若者のファッションは、ピチピチのTシャツに細身のカラージーンズ姿、サングラス等、小汚い恰好の私は恥ずかしいくらいでした。

カラージーンズもピンクや、モスグリーン、ベージュと日本人ならあまり好んで着ないような色のものを着こなし、細身の体形に映えていました。

この辺りのことを考えてみると、あの頃から〈バンガロール〉には西洋の文化が多く入っていたのだと思えます。

バンガロール

私の〈バンガロール〉での思い出は、オートリキシャのドライバーとの悶着です。

私が中継しただけだった〈バンガロール〉のことをよく憶えているのは、ここではちょっとした一悶着があったからです。

夕方頃に〈バンガロール〉に到着した私は、まず宿を確保してからマクドナルドに行く計画でした。

多分、バスステーションに到着してから、手っ取り早く近くにいたオートリキシャに乗って宿を目指したのですが、このオートリキシャのドライバーが曲者でした。

途中で停車し「これから先に行くには追加料金が必要だ」と、北インドでは当たり前にあった面倒くさい、たかりが始まったのです。

もちろん乗車する前に料金は交渉しているので、追加料金というはおかしくて、あわよくばぼったくろうとする手口なのですが、ここでいちいち時間と労力を割いて戦うことの手間が腹立たしいことでした。

オートリキシャ

早くマクドナルドに行きたかったのもあります。

しかしあの時の私はなぜか新しい境地に達したようで、怒って声を荒げることはせず、静かにちゃんと行くように伝えました。

そんなもので行くようならばインド人失格ですので、当然行きません。

何度も約束通り行くように伝えるうちに、私は「こうなったらとことん根競べをしてやろう」という気持ちになり、内心その状況を楽しみ始めました。

「宿に着くまで絶対に降りませんよ」と伝えると、ドライバーも楽しくなってきたのか「だったら俺の家まで行くことになるよ」なんて返してきました。

「いいね、チャイでも御馳走してくれるの?」と私。

「このままだと日が暮れるよ」ドライバー。

「面白いね」私。

しまいにドライバーは質の悪い日本人旅行者に根負けして、オートリキシャを約束通り安宿の前に到着させましたとさ…めでたしめでたし。

HanaAkari

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